トップ > 数字経済 > 経済 > DRAM価格52％急落…韓国の輸出、5ヶ月め後退
半導体の不振で足首をつかまれた輸出は5カ月連続のマイナスを記録し、「輸出寒波」が続いた。中国の景気が回復傾向を示して対中国輸出が減少幅を縮めたが、半導体輸出は単価の下落に苦しみ、依然として二桁減少を抜け出せない。
1日、産業通商資源部によると4月の輸出は488億6000万ドルを記録し、前年同期比で2.0％減少した。昨年12月（-1.7％）から始まった輸出のマイナス行進は、2月（-11.4％）に二桁で崩れたことに続いて、先月までの5カ月連続で減少を続けた。
輸出が5カ月連続で減少したのは、2015年1月から2016年7月までの19カ月連続でマイナスを記録した後は初めてだ。輸出量は2.5％増えて3カ月で上昇に転換したが、輸出単価が持続して下落し、全体の輸出額を引き下げた。輸出の割合で20％に達する半導体輸出が13.5％減少したことが直撃弾になった。半導体輸出は2月（-24.8％）以来で減少幅を減らしてはいるが、いまだに急落している半導体価格が足かせになっている。 4月のDRAM価格は1年前に比べてなんと52.2％も暴落した。 NAND型フラッシュメモリの価格も26.5％低下した。単価の下落で輸出額じたいが減った上に、半導体最大の市場である中国のスマートフォン需要が停滞状態にあり、グローバルな情報技術（IT）企業の在庫調整まで続き、半導体輸出が反発するところには力不足だった。
世界的な景気にきわめて敏感なメモリー半導体の特性上、下半期に景気回復とともに半導体需要が増えることを待たなければならない状況だ。最近、サムスン電子が10年間に133兆ウォンを注ぎ込んで、政府も1兆ウォンを投入してシステム半導体の育成に遅まきながら乗り出したことも、このような半導体メモリ一辺倒から脱却するためだ。
不振の半導体輸出の空白を埋める主力品目も、いまだ反転のきっかけを整えられなかった。 13大の主力品目の平均輸出減少率は、先月は-3.4％を記録した。 2月（-14.6％）と3月に（-9.7％）に次いで、いまだにマイナスだ。 13大品目のうちで10品目が前年同期比でマイナスを記録した。国際原油価格の上昇にかかわらず、石油化学（-5.7％）と石油製品（-2.6％）の輸出が減少した。輸出量は回復傾向を見せているが、米国が供給量を増やしながら輸出単価を低下させたためだ。鉄鋼（-7.7％）、ディスプレイ（-9.2％）、無線通信機器（-4.0％）、繊維（-5.6％）、コンピュータ（-36.6％）、家電（-1.3％）なども次々と墜落した。輸出額が増えた品目は船舶（53.6％）と一般機械（0.3％）や自動車（5.8％）などの3ケ品目だけだ。
対中国輸出は昨年11月から6ヶ月めのマイナス行進を続けた。 4月の対中国輸出は前年同期比で4.5％減少して下げ幅は減らしたが、輸出全体の30％を占めるだけに輸出不振の余波は大きい。特に対中国輸出の半分が半導体と石油化学、石油製品だという点から、主力品目と主力市場の同伴低迷が続いているのが実情だ。
ただし輸出の減少幅は3月より小さくなったうえに、輸出量もまた増えながら反発への期待感が生まれている。産業部のパク・テソン貿易投資室長は、「半導体の需要が回復し、輸出対策が効果を現し始める下半期には輸出条件が改善されるだろう」と述べた。対ドルでのウォンがさいきん急に下落したことも好材料だ。淑明女子大のシン・セドン経済学科教授は、「これまで日本円に対しウォン高を示して輸出不振をあおった側面があったが、為替レートが上がれば輸出改善に大きな助けになるだろう」と述べた。
政府も輸出貿易金融支援策をうち出して造船・自動車・半導体に続き、素材部品や消費財などの各種業種の活力対策として支援射撃に乗り出し、輸出企業の競争力を引き上げるために必死だ。しかし輸出低迷の谷が深いうえに、力尽きた国内製造業の競争力が短期間で回復するのは難しいという見通しもある。韓国経済研究院のホン・ソンイル経済政策チーム長は、「底を打ったという雰囲気もあるが、全体的な製造業の競争力が弱まった状況であることから、対外環境が改善されても輸出の回復は緩慢かもしれない」と憂慮した。
DRAM価格52％急落…韓国の輸出、5ヶ月め後退
輸出主要13品目のうち10品目で減少
半導体の不振で足首をつかまれた輸出は5カ月連続のマイナスを記録し、「輸出寒波」が続いた。中国の景気が回復傾向を示して対中国輸出が減少幅を縮めたが、半導体輸出は単価の下落に苦しみ、依然として二桁減少を抜け出せない。
1日、産業通商資源部によると4月の輸出は488億6000万ドルを記録し、前年同期比で2.0％減少した。昨年12月（-1.7％）から始まった輸出のマイナス行進は、2月（-11.4％）に二桁で崩れたことに続いて、先月までの5カ月連続で減少を続けた。
世界的な景気にきわめて敏感なメモリー半導体の特性上、下半期に景気回復とともに半導体需要が増えることを待たなければならない状況だ。最近、サムスン電子が10年間に133兆ウォンを注ぎ込んで、政府も1兆ウォンを投入してシステム半導体の育成に遅まきながら乗り出したことも、このような半導体メモリ一辺倒から脱却するためだ。
不振の半導体輸出の空白を埋める主力品目も、いまだ反転のきっかけを整えられなかった。 13大の主力品目の平均輸出減少率は、先月は-3.4％を記録した。 2月（-14.6％）と3月に（-9.7％）に次いで、いまだにマイナスだ。 13大品目のうちで10品目が前年同期比でマイナスを記録した。国際原油価格の上昇にかかわらず、石油化学（-5.7％）と石油製品（-2.6％）の輸出が減少した。輸出量は回復傾向を見せているが、米国が供給量を増やしながら輸出単価を低下させたためだ。鉄鋼（-7.7％）、ディスプレイ（-9.2％）、無線通信機器（-4.0％）、繊維（-5.6％）、コンピュータ（-36.6％）、家電（-1.3％）なども次々と墜落した。輸出額が増えた品目は船舶（53.6％）と一般機械（0.3％）や自動車（5.8％）などの3ケ品目だけだ。
対中国輸出は昨年11月から6ヶ月めのマイナス行進を続けた。 4月の対中国輸出は前年同期比で4.5％減少して下げ幅は減らしたが、輸出全体の30％を占めるだけに輸出不振の余波は大きい。特に対中国輸出の半分が半導体と石油化学、石油製品だという点から、主力品目と主力市場の同伴低迷が続いているのが実情だ。
ただし輸出の減少幅は3月より小さくなったうえに、輸出量もまた増えながら反発への期待感が生まれている。産業部のパク・テソン貿易投資室長は、「半導体の需要が回復し、輸出対策が効果を現し始める下半期には輸出条件が改善されるだろう」と述べた。対ドルでのウォンがさいきん急に下落したことも好材料だ。淑明女子大のシン・セドン経済学科教授は、「これまで日本円に対しウォン高を示して輸出不振をあおった側面があったが、為替レートが上がれば輸出改善に大きな助けになるだろう」と述べた。
政府も輸出貿易金融支援策をうち出して造船・自動車・半導体に続き、素材部品や消費財などの各種業種の活力対策として支援射撃に乗り出し、輸出企業の競争力を引き上げるために必死だ。しかし輸出低迷の谷が深いうえに、力尽きた国内製造業の競争力が短期間で回復するのは難しいという見通しもある。韓国経済研究院のホン・ソンイル経済政策チーム長は、「底を打ったという雰囲気もあるが、全体的な製造業の競争力が弱まった状況であることから、対外環境が改善されても輸出の回復は緩慢かもしれない」と憂慮した。
- 毎日経済＿イム・ソンヒョン記者／チェ・ヒソク記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2019-05-01 17:56:33
