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韓進グループ「新総帥」発表を電撃延期

趙家、新総帥を決定できず 

9日に予定されていた公正取引委員会(Korea Fair Trade Commission/KFTC)の2019年度の大企業集団指定現況の発表が電撃延期された。先月8日の趙龍鎬(チョ・ヨンホ)前韓進グループ会長の死去で継承作業がすすめられている韓進グループの総帥一家が、新しい総帥を決定していないことによるものだ。

公取委は8日、「2019年度公示対象企業集団の指定日付けを5月15日に延期することを決定した」と発表した。延期の理由として公正取引委員会は、「韓進が次期同一人変更申請書を5月8日現在までに提出しなかった」と説明した。

「同一人」が誰かによって親戚の範囲(同一人を基準に6親等以内の親族、4親等以内の姻戚)が変わり、特定企業集団の系列会社の範囲と事業配分の規制対象が変わるため、独占規制および公正取引に関する法律は毎年5月15日までに同一人の指定を含む大企業集団指定現況を公正取引委員会が発表するように規定している。

先月24日、韓進グループの持株会社である韓進KAL(HANJIN KAL)理事会がチョ・ヤンホ前会長の長男趙源泰(チョ・ウォンテ)大韓航空社長を韓進KAL代表取締役会長に選任し、チョ・ウォンテ会長が新しい同一人に指定されるものと財界と政界で予想した。

しかし持株会社の代表取締役の選任とは別に、実質的総帥をチョ・ヤンホ前会長の遺族が決定できないことから、公取委の企業集団指定発表が延期される異例の状況が演出されたわけだ。

公取委によると、韓進グループ側は3日に石泰寿(ソク・テス)韓進KAL代表取締役名義で公正取引委員会に、「既存の同一人の物故の後、次期同一人を誰にするかで内部の意思に合致が成されず、同一人変更申請を行えずにいる」という内容の公文書を送った。

カギはチョ・ヤンホ前会長の韓進KAL株式(17.84%)の承継方向だ。長女である趙顕娥(チョ・ヒョナ)前大韓航空副社長(2.31%)と長男であるチョ・ウォンテ会長(2.34%)、次女の趙顕旼(チョ・ヒョンミン)前大韓航空専務(2.3%)が韓進KAL株を同じずつ保有している。チョ・ヤンホ前会長の妻であるイ・ミョンヒ前一宇財団理事長は、遺族の別途の合意がない場合はチョ前会長の持分の最大相続権者となる。

公取委は15日までに次期同一人変更申請書を提出してくれることを韓進側に促す一方で、韓進側が期限内に資料を提出しない場合は公正取引委員会が職権で同一人を指定すると発表した。現代自動車グループがこの日午前、次期同一の意見を含む資料を一歩遅れて提出し、現代自動車グループのトップが鄭夢九(チョン・モング)会長から鄭義宣(チョン・ウィソン)主席副会長に変わるのかが注目される。
  • 毎日経済_ユン・ヂノ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-05-08 18:15:27




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