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韓国、今月に入り半導体の輸出32%急減

前年同期比6.4%の減少」 

  • 韓国、今月に入り半導体の輸出32%急減

国策研究機関である韓国開発研究院(KDI)は、13日に出した「KDI経済動向5月号」で「投資と輸出を中心に景気が伸び悩んでいる」と診断した。

KDIが4月号に続いて2カ月連続で景気低迷と判断した決定的な根拠は、投資の減少に加えて輸出不振からだ。関税庁がこの日に発表した5月初旬の輸出速報値も、半導体と対中国輸出の不振のせいでマイナスで始まったことが明らかになり、景気低迷傾向はしばらく続くものと見られる。

KDIは昨年11月号から今年3月号までの5ヶ月のあいだ「景気減速」という表現を使いながら、今年の4月号からは「不振」という言葉を初めて使用した。

5月号で2回目の不振という表現を使い、「景気が徐々に不振になっている」という、4月号の判断よりも景気低迷の状況を断定的に表現した。 3月の産業活動・雇用指標と4月の輸出入・金融市場の指標をもとに作成した経済動向5月号で、KDIは「最近、わが国の経済は需要萎縮が一部緩和されたものの、投資と輸出を中心に景気が低迷する姿」だと評価した。

KDIのチョン・ギュチョル研究委員は、「小売販売額の増加幅の拡大で消費鈍化傾向がやや緩やかになるなどの改善された指標があったが、景気低迷の判断を変えるほどではなかった」と説明した。景気低迷の判定を重ねて下した理由として、チョン研究委員は「投資と輸出のため」だとし、「設備投資と建設投資が引き続き減少し、輸出も半導体を中心に不振だった」と説明した。

政府の景気判断も少しずつ慎重になる様子だ。 2月の産業活動の指標と3月の雇用・金融市場の指標をもとに、先月12日に企画財政部が作成した「4月最近の経済動向(グリーンブック)」で、政府は前月まで言及していた「肯定的な勢い」という表現を削除して、「主要実物指標の流れが振るわない姿」だとし、2年4ヶ月ぶりに「不振」として言及した。

前月対比の比較を主に景気判断に活用する統計庁の産業活動動向や、前月対比と前年同月比を総合的に見る企画財政部のグリーンブックとは異なり、KDI経済動向は「前年同期比」での比較を原則とする。それだけに前月の一時的な指標の低下・上昇に伴う変動要因に拘泥されず、全体的な流れを判断するKDI経済動向で、相次いで景気低迷の判定が出てきたわけだ。問題は輸出不振がなかなか回復の兆しを見せていないという点だ。実際の輸出は今月に入ってもマイナスになった。操業日数は増えたが、半導体と対中国輸出の不振が続いてたからだ。

13日、関税庁によると今月に入って10日までの輸出は130億ドルで、1年前の同じ期間よりも6.4%減少した。操業日数は6.5日で、昨年の同期間よりも0.5日増えたにもかかわらずの減少だ。操業日数を考慮した一日平均輸出額は13.6%だ。中国(-16.2%)と米国(-2.8%)など、主要国に対する輸出が振るわなかった。

品目別にみると半導体(-31.8%)と自動車部品(-11.2%)、液晶デバイス(-48.3%)などの主力輸出品目が前年同期比で大幅に減少した。石油製品(10.5%)と乗用車(19.2%)、無線通信機器(17.5%)などは回復傾向を見せた。
  • 毎日経済_チョン・ソグ記者/キム・ヨンヂュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-05-13 17:49:59




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