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LS-Nikko銅製錬が「デジタル」で変身

ITの高度化にスマートワーク 

  • LS-Nikko銅製錬が「デジタル」で変身

国内最大の非鉄金属企業LS-Nikko銅製錬(LS-Nikko Copper)はデジタルトランスフォーメーション(転換)を本格的に推進し、「グローバルナンバーワン製錬企業」に跳躍するために速度を加えている。

12日のLSグループによると、中心的な非上場系列会社であるLS-Nikko銅製錬は電気銅と貴金属、希少金属、硫酸などの主力製品の収益性が高くなり、昨年は売上げ7兆4500億ウォンと営業利益2680億を記録した。売上げは前年と同じほどだが、営業利益は30%近く増加した。

従業員850人あまりが記録した1人当たり年間売上げが約88億ウォンに達するなど、生産性の面で頭角を現わした。

昨年、1人当たり約24億ウォンの売上げを記録したサムスン電子やポスコ(約38億ウォン)、現代製鉄(約16億ウォン)など、国内の主要大企業よりも大きく高い数値だ。これは具滋洪(ク・ヂャホン)LS-Nikko銅製錬会長(写真)を中心に、情報技術(IT)システムの高度化を通じたスマートワークで業務効率の向上に努めた結果という評価だ。

これと関連してク会長は最近、従業員に「全従業員が80年あまりの現場経験を土台に、△製錬事業の本源的競争力の革新、△デジタルトランスフォーメーションをベースにしたマネジメントシステムの高度化、△事業構造の革新などのいわゆる3大戦略的な方向に邁進し、グローバルナンバーワンのスメルター(製錬企業)に力強く跳躍しよう」と明らかにした。

特にLS-Nikko銅製錬が意欲的に推進しているデジタルトランスフォーメーションは、事業競争力の強化の基礎となる見込みだ。このうちでITシステムの高度化はスマートワークにつながって、業務効率が高まっているという説明だ。このためにLS-Nikko銅製錬は昨年、原価管理システムと単純業務処理の自動化(RPA)、eバウチャー(e-voucher)など電算ソフトウェアを導入した。

スマート化はオフィス空間でも行われている。会議専用エリアと防音設備を備えたフォーカスゾーン(集中業務のために用意した空間)、携帯電話ブースをオフィスのあちこちに設置して、プリンタやドキュメントシュレッダーは別の場所に配置した。今年の下半期には温山製錬所の全生産過程を通信で接続し、工程が自動的に実行されるスマートファクトリー「ODS(Onsan digital smelter)」の構築を本格化する計画だ。世界2位の生産量を記録している温山製錬所の効率性を最大化すると同時に、操業安定性と安全・環境保護までをあわせもつグローバル製錬所にするという目標だ。

LS-Nikko銅製錬の関係者は「ODSは自動化・無人化に焦点を合わせた既存のスマートファクトリーよりも一歩進んだ概念で、全世界の製錬業界と鉱山業界が注目している」と述べた。
  • 毎日経済_カン・ドゥスン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-05-12 20:47:31




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