サムスン電子、QLEDなど新技術を渉猟

米NanoPhotonica社などに投資 

サムスン電子は新技術を確保するために、スタートアップの買収と株式投資に拍車をかけている。 16日の業界によると、サムスン電子の投資専門子会社であるサムスンベンチャー投資は最近、米国のディスプレイメーカーであるNanoPhotonica(ナノフォトニカ)に投資した。未来のディスプレイである自発光量子ドット発光ダイオード(QLED)の分野で、先制的に技術を確保するための措置とみられる。

ナノフォトニカは量子ドット(QD)とナノ素材に関する核心的人材と技術を相当部分保有する企業として知られている。特に同社は自発光QLED装置技術に関する研究開発(R&D)を続けてきた。

自発光QLEDは量子ドットを自己発光素子として活用するディスプレイ方式だ。液晶表示装置(LCD)とは異なり、バックライトに依存せず、量子ドット素子が電流を受けて自ら光を出す。発光構造は有機発光ダイオード(OLED)と似ているが、発光物質が有機物ではなく、無機物である「量子ドット(Quantum dot)」と呼ばれる点が異なる。自発光QLEDはフレキシブルと透明ディスプレイなどの次世代ディスプレイ技術で、OLEDを代替できるものと期待される。ディスプレイ業界の関係者は、「自発光QLEDは理論的には寿命と発光効率、色再現力でOLEDより優れた技術」だとし、「LCDとOLEDの利点を集めたディスプレイ素子」だと説明した。

ナノフォトニカはサムスン側の投資を活用し、エンジニアリング人材の採用を増やして開発を加速し、商品化の段階に進むという計画を立てた。今回の投資で、サムスンベンチャー投資の米国東部の投資責任者であるソ・ヒョクチン博士がナノフォトニカの理事会に合流した。

またサムスン電子は今年3月に、海外子会社であるSEEH(Samsung Electronics Europe Holding Cooperatief U.A.)が英フードテックのスタートアップ「フーディアント」の株式100%を買収したと四半期報告書を通じて公示した。買収金額は大規模ではないので公示していない。

フーディアントは人工知能(AI)で食習慣と栄養情報を分析し、顧客に最適のレシピを提供する会社だ。カスタムレシピの推薦と健康栄養情報などのコンテンツを中心に、2016年からサムスン電子と協力してきた。サムスン電子の冷蔵庫「ファミリーハブ」でレシピを推薦し、推薦する食品を買うことのできる電子商取引企業に接続する機能をサムスン電子と共同開発したことが分かった。
  • 毎日経済_ヨン・ファンヂン記者/ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-05-16 17:47:26