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サムスン、第2四半期も「暗鬱」

各証券会社が営業利益見通し続々と下方修正 

この第1四半期は10四半期ぶりに最も低い営業利益を記録したサムスン電子は、第2四半期にも回復することは難しいという見通しが増えている。特に世界の情報通信技術(ICT)会社の投資の遅れなどで触発されたメモリー半導体(DRAM・NAND型フラッシュ)不況は第2四半期に続くだけでなく、予想よりも長くなる可能性があるという見込みが出され、証券業界ではサムスン電子の営業利益の見通しを下方修正している。

2日の金融情報会社のエフアンドガイドによると、サムスン電子の第2四半期の実績コンセンサスは売上げ53兆9829億ウォンと営業利益6兆422億ウォンだ。同社が今年の第1四半期に連結基準で売上げ52兆3855億ウォンと営業利益6兆2333億ウォンを記録したことを勘案すれば、売上げは小幅で改善される可能性があるが、営業利益はさらに悪くなるわけだ。

特に第1四半期の業績が発表された先月30日、サムスン電子の第2四半期の営業利益コンセンサスは6兆5500億ウォンだったが、時間が経つにつれて各証券会社は予測値を下げている。サムスン電子の業績不振が続くと予想されるのは、メモリ市場の不況からだ。メモリを中心とした半導体は、第1四半期にサムスン電子の営業利益で66%を占めた。今年の第1四半期におけるサムスン電子の半導体部門の営業利益は4兆1200億ウォンで、前年同期比で64.3%減少した。市場調査機関であるDRAMエクスチェンジによると、5月のDRAM価格(DDR4 8Gb固定取引価格基準)は1個当たり3.75ドルで、先月(4.00ドル)に比べて6.25%下落した。今年に入って5月までに48.3%も下落し、4ドル台も崩壊した。 2016年9月(3.31ドル)以来の2年8カ月ぶりに最も低い水準であり、過去最高だった昨年9月に(8.19ドル)と比較すると54.2%も下落した。

メモリ不況は昨年の第4四半期、大規模ICT企業のデータセンター投資の遅れと中国の景気減速などに触発された。当初、ICT企業の投資が徐々に回復して第2四半期末あるいは第3四半期の初めから回復に向かうという見通しがあったが、最近は米・中貿易摩擦などの変数が加わり、回復時点をさらに遅く見積もる見通しが出ている。当初の予想とは異なり、第3四半期や第4四半期までメモリ不振が続くことがありうるという予想だ。

メリッツ総合金融証券のキム・ソヌ研究員は、「メモリのダウンサイクルはまだ入り口の段階」だとし、「市場では第4四半期からDRAM販売価格と営業利益率の反騰を期待しているが、現在の状況ではこれを保証することはできない」と分析した。特に半導体メーカーの在庫がたまっているうえに、メモリメーカーが昨年まで生産性を増やしておいたことから、価格競争はさらに広がることがありうるという指摘もある。

市場調査機関のIHSマークィットによると、需要の減少と在庫の増加によるメモリの価格下落で、今年の第1四半期の世界のメモリ売上げは昨年の第4四半期との比較で25%減少した。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-06-02 18:23:25




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