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フォルダブルフォンの出荷予想…年初に比べて60%減

カウンターポイントリサーチ社の予想 

今年のフォルダブルフォン出荷量は年初の見通しよりも大幅に下落した約180万台になるという見通しが出された。一方で、フォルダブルフォンを購入しようとする意思がある顧客の半分以上は、サムスン電子製「ギャラクシーフォールド」に興味を示した。

5日のグローバル市場調査会社Counterpoint Research(カウンターポイントリサーチ)によると、今年一年に世界市場で約180万台のフォルダブルフォンが出荷されると予想された。今年の初めまでは300万台と考えられたフォルダブルフォンの出荷量が、ここ数ヶ月のあいだに60%ほど減少した。

これは米国の中ファーウェイ社に対する制裁が、フォルダブルフォン市場全体に影響を及ぼしたものと見られる。当初、ファーウェイ社は来月にヨーロッパでフォルダブルフォン「Mate X(メイトエックス)」を出荷する予定だった。しかしGoogleのオペレーティングシステムの制限とチップセットの需給などが行き詰まり、発売が延期された状態だ。

カウンターポイントリサーチは「高価格のためにフォルダブルフォンがここ1~2年のあいだに急速に普及する可能性は低い」としながらも、「サムスン電子のギャラクシーフォールドがどのように出荷されるのかによって、初期市場形成に決定的な影響を与えるだろう」と説明した。また「最近は米国のファーウェイに対する強力な貿易制裁が、フォルダブルフォン市場にも多少は影響を与えるだろう」と分析した。

カウンターポイントリサーチは、初期のフォルダブルフォン市場の成長は微々たるものだが、2023年には4500万台に増えるだろうと予測した。カウンターポイントリサーチは、「アップルの市場参入が予想される2021年を基点に、フォルダブルフォン市場ははずみを受けることになるだろう」とし、「来る2023年には全世界で約4500万台の出荷が予想される」とした。

サムスン電子は今年4月にギャラクシーフォールドを米国で発売する予定だった。しかし、現地メディアを相手に提供されたプロトタイプから製品の欠陥論議が浮上するやいなや、サムスン電子は発売を延期した。品質安定化のための作業が予定より長くなり、発売は7月まで延期される可能性が出てきているが、これさえもさえはっきりしない。

現在、サムスン電子はギャラクシーフォールドのヒンジの欠陥を補完し、製品の完成度を高める過程で少なくない時間を消費していることが分かった。

先月31日、高東真(コ・ドンヂン)IM部門長(社長)は湖巌賞の授賞式で、ギャラクシーフォールドの発売に関する記者の質問に、「スケジュールを数週間以内に正式に発表する」とし「ちょっと待ってほしい」と述べたことがある。

製品の欠陥などで発売までに多くの雑音が発生しているが、ギャラクシーフォールドに対する消費者の関心は依然として高いことがわかった。カウンターポイントリサーチの調査結果によると、フォルダブルフォンの購入意思がある顧客の50%以上はサムスン電子ブランドを望んでいることが分かった。

業界の関係者は、「もちろん昨年11月に中国のRoyole(ロヨル)社が世界初のフォルダブルフォンFlexPai(フレックスパイ)を公開することはしたが、完成度が落ちるという評価を受けている」とし、「ファーウェイ製フォルダブルフォンの発売自体が不確実になり、ギャラクシーフォールドへの関心はさらに傾くものと見られる」と述べた。
  • 毎日経済デジタルニュース局_キム・スンハン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-06-05 16:39:09




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