トップ > 数字経済 > 企業 > 米デルタ航空、韓進KALの株式を買い入れ

米デルタ航空、韓進KALの株式を買い入れ

韓進グループの経営権紛争の「白騎士」に 

米国のデルタ航空が韓進KALの株式買取りに乗り出し、韓進グループの経営権紛争が一段落する雰囲気だ。行動主義私募ファンドであるKCGIの攻撃を受けながら最近、急騰した韓進KALの株価は21日には15%以上も急落した。

デルタ航空は20日(現地時間)、自社ホームページを通じて「大韓航空の大株主である韓進KALの株4.3%を確保した」とし、「規制当局の承認を得た後、韓進KAL株を10%まで増やす計画だ」と明らかにした。

韓進KALは韓進グループの持株会社であり、大韓航空株の29.96%を保有している。デルタ航空が韓進KAL株を買い集めることで、経営権紛争を経験している韓進KALの趙源泰(チョ・ウォンテ)会長の友軍として登場したわけだ。デルタ航空が韓進KALの株式を10%まで増加した場合、KCGI(15.98%)に次いで3大株主となる。米国最大の航空会社の一つに数えられるデルタ航空は、故趙亮鎬(チョ・ヤンホ)前韓進グループ会長時代から大韓航空と長年の事業パートナー関係を結んでいる。

デルタ航空のエドワード・バスティアン最高経営責任者(CEO)は、「大韓航空と結んだ太平洋路線ジョイントベンチャー(JV)を通じて株主らに最も強力なネットワークを提供し、米国とアジアをつなぐ最高の経験とサービスを提供するというビジョンを持っている」とし、「今回の投資でJVの価値を基盤にした大韓航空との関係はよりいっそう深まるだろう」と述べた。

「強面」のファンドで知られる「KCGI」はこの日、報道資料を通じて「世界1位の航空会社の投資参加で、韓進グループの価値はさらに増進することを期待する」と歓迎の意を明らかにした。デルタ航空の最大株主が世界的な投資家ウォーレン・バフェットが率いるバークシャー・ハサウェイで、公正で透明な意思決定構造を持つからだ。それとともに、デルタ航空が韓進KALの「白騎士」として乗り出したという観測に対する憂慮も示した。

KCGI側は「デルタ航空の韓進KAL投資決定が総帥一家の経営権防御のためのものであれば、自ら築いてきた名誉と原則に反する」とし、「今回の投資と関連し、韓国法令を徹底的に遵守することを要請する」と明らかにした。

KCGIは「韓進グループ信頼回復のためのプログラム5カ年計画」で透明な意思決定プロセスを通じて、大株主と経営陣の独断的な意思決定を防止し、韓進グループを透明で持続可能な成長企業として作っていくことを提案したことがある」と明らかにした。デルタ航空とKCGIの投資哲学が共通分母を持つという説明だ。

経営権紛争がオーナー家の勝利に帰すとの見通しが優勢を占めるわけで、この日に韓進KALの株価は前日比で15.1%急落した3万4300ウォンで取引きを終えた。
  • 毎日経済_ハン・ウラム記者/チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-06-21 19:54:37




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア