現代自、シンガポールでトヨタ抜き「ジャックポット」


  • 最近、シンガポールで開かれた現代自動車の全世界販売代理店大会のために現地を訪問したチョン・ウィソン現代自動車首席副会長(左端)が、シンガポール最大のタクシー会社のコンフォートデルグロ社のYang Ban Seng(ヤンバンセン)社長(中央)と記念撮影を撮っている。現代自はコンフォートデルグロ社に「アイオニックハイブリッド」(HEV)タクシーを2000台を納入した。 写真提供=現代自動車



現代自動車は東南アジア市場の拠点であるシンガポールで「ジャックポット」を決めた。

現地最大の運輸企業を相手に、現代自動車製「アイオニックハイブリッド(HEV)」モデルを2000台供給することになった。これは環境基準の高い東南アジアの重要なテストベッド市場で、現代自動車が環境にやさしいモデルとしての商品性を認められたということで、今後は他の東南アジアの法人顧客を対象にした大規模な契約にも青信号が灯ったという分析だ。

現代自動車は24日、「シンガポールのComfort Delgro(コンフォートデルグロ)社とタクシー供給契約を締結し、来年までに総2000台のアイオニックHEVタクシーを供給する」と述べた。今回の契約で現代自動車は今年末までに1500台、来年上半期まで500台のアイオニックHEVを供給する。

コンフォートデルグロは昨年、第一次として「アイオニックHEV」1200台を現代自から供給を受けて事業所に投入した。現場の運転士はもちろん乗客からアイオニックHEVの経済性と走行性能について満足した評価を確認して、今年の2倍にせまる大規模な契約を締結したことが分かった。契約締結を控えて鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車首席副会長もさいきんシンガポールを訪問し、コンフォートデルグロ社の経営陣と会って継続的な協力関係について協議するなど、積極的なマーケティング活動を行ったと伝えられた。現代自動車の関係者は、「コンフォートデルグロは現在、シンガポールで運行されているタクシーの60%(約1万2000台)を保有している最大の運輸会社」だとし、「中国と英国やベトナムなどでもタクシー事業を運営しているという点で、今回の大規模なフリート( Fleet)契約は意味が大きい」と説明した。

フリート契約は大規模なレンタカー業者などの法人に車両を販売することで、特に共有経済ビジネスモデルを持つ大企業の購買力がますます高まっている。これに加えて車を所有ではなく共有の概念として認識する一般消費者層が広がり、自動車メーカーはフリート顧客の獲得にさらに熱を上げている。

特に今回の2000台の取り引きを交わす過程で、現代自動車はプリウスを前面に出した日本のトヨタ自動車との激しい競合の末に成功したと伝えられた。

現代自動車の関係者は、「アジアの金融・流通のハブであり、年間の観光客1500万人が訪れるシンガポールにアイオニックハイブリッドのタクシーを供給し、環境に配慮したタクシー市場で確実な地位を固めることになった」とし、「現代自動車の優れた商品性とブランドを世界に宣伝することができ、絶好の機会になるだろう」と述べた。

現代自動車は最近、アラブ首長国連邦(UAE)も現地車両呼び出し(カーヘイルリング)サービス会社であるカリムと大規模な契約を成功させた。今年の末までにソナタとサンタフェ、グレンジャーなど5000台に達する車両を供給する予定だ。またCareem(カリム)のオーナーが世界最大の車両共有サービス企業である米国Uber(ウーバー)社という点でも現代自動車は今後、北米のフリート契約市場でも積極的な参入機会を確保したものと評価される。

現代自動車は東南アジア最大のカー・ヘイリング会社のGrab(グラブ)とも協力して「コナエレクトリック(KONA Electric)」を活用した車両呼び出しサービスを提供する実証プロジェクトを進めるなど、現地の顧客に環境車の搭乗経験を強化している。
  • 毎日経済_イ・ヂェチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-06-24 18:17:07.0