ジェットコースターに乗った韓国ウォン…一気に1150ウォン台に



先月、米・中貿易交渉決裂の影響で1ドル=1200ウォン台まで押されたウォンは、2カ月ぶりに1150ウォン台に上がった。専門家らは当分のあいだはウォン高が続くだろうが、世界的な景気減速懸念にしたがって年末までに変動を示すと予想する。

25日のソウル外国為替市場での対ドルのウォンは、前日の終値(1156.5ウォン)よりも0.3ウォン上がった1156.2ウォンで取り引きを終えた。これは終値を基準にして、4月24日(1150.9ウォン)以来の最高値だ。

対ドルでのウォンは、4月下旬の国内総生産(GDP)の逆成長と世界的な景気減速の懸念、米・中貿易交渉決裂などの大型ニュースが相次いだことから何度も急落した。先月22日には場中での年低点である1196.5ウォンを記録した。この日の場中の高点が1153.1ウォンであることを勘案すれば、1ヶ月で40ウォンあまり高騰したわけだ。

対ドルでのウォンが一気に1150ウォン台に上がったのは、米国の基準金利引き下げの影響だ。去る19日(現地時間)、米連邦公開市場委員会(FOMC)で既存の緊縮方針を覆して「通貨緩和を好む」立場が出てきたからだ。 FOMCの委員らの金利政策展望を盛り込んだドットプロットで17人のうち8人が年内利下げの見方を示した。米国が年内に金利を引き下げることに対する強力な信号が出るやいなや、世界市場は急激にドル安に転じた。実際に、ドルはウォンだけでなく主要通貨に対していっせいに弱気を示している。この日の東京外国為替市場では、対ドルでの円は106円線で取引され、約5ヶ月半ぶりに最高値をとった。

DB金融投資のムン・ホンチョル研究員は、「ドル高が続いたせいで世界の投資家が強ドルを予測したが、FOMC以降は急激にドル安に転じ、差し戻し現象も深刻だ」と分析した。サムスン先物のチョン・スンジ研究員も、「基準金利引き下げ後、ドルは主要通貨に対して下げ圧力を受けている」と述べた。専門家らは下半期のウォンの高点を1ドル=1100~1130ウォン、底を1180~1200ウォンまで開いておかなければならないと予想した。ムン研究員は「現在のドル当たりのウォンは、国内景気見通しよりも米国の金融政策と米・中の貿易紛争の影響を大きく受けている」とし、「ドナルド・トランプ米国大統領が強ドル現象を非常に牽制しているだけにドル安現象は続くだろう」と分析した。一方、チョン研究員は「金利引き下げの薬効が落ちて世界的な景気減速懸念が再び浮上したら、ウォンは1200ウォンに向かって急落する変動が発生しうる」と述べた。
  • 毎日経済_チョン・チュウォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-06-25 17:46:14