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サムスン電子の第2四半期…売り上げ「後退」


  • サムスン電子の第2四半期…売り上げ「後退」

サムスン電子は今年の第2四半期、メモリ(D-RAM、NAND型フラッシュメモリ)の不況と予想に満たない「ギャラクシーS10」の販売などで6兆5000億ウォンの営業利益を上げるにとどまり、業績不振の沼から抜け出せなかった。

特にアップルがiPhoneの販売不振で当初予想していた有機発光ダイオード(OLED)パネルの購買量に満たず、5000億~9000億ウォン程度の補償金を支払ったものと推定されるが、これを除けば実質的に第1四半期(6兆2300億ウォン)よりも低い営業利益を収めたものと思われる。第3四半期の営業利益は、第2四半期よりも8000億ウォン前後増えるという見通しが証券業界で出ているが、サムスン電子の内部では危機感が高まっている。

業績回復の速度が遅いうえに、日本の半導体・ディスプレイの核心素材の対韓国輸出規制、米・中貿易紛争にともなう不確実性などで事業環境が悪化した状態だからだ。

サムスン電子は今年の第2四半期の連結暫定実績として5日、売上げ56兆ウォンと営業利益6兆5000億ウォンを上げたと発表した。売上げは前四半期(52兆3900億ウォン)より6.9%増えたが、前年同期(58兆4800億ウォン)に比べて4.2%減少した。営業利益も第1四半期より4.3%増加したが、昨年の第2四半期にくらべて56.3%減少した。第2四半期の営業利益は、過去最高だった昨年の第3四半期(17兆5700億ウォン)に比べると3分の1の水準だ。

昨年の第4四半期からグローバル情報通信技術(ICT)企業の投資の遅れなどで続いている、メモリの需要・価格下落の影響が大きい。 DRAMeXchange(ディーラムエクスチェンジ)によると、昨年12月は7.25ドルだったDRAM価格(DDR4 8Gb固定取引)が、6月は3.31ドルで54.3%も下落した。この日に発表された証券会社の推定値を総合すると、サムスン電子半導体部門は第2四半期に3兆3000億ウォン程度の営業利益を上げたと推定される。

これは第1四半期に比べて19.9%で、昨年の第2四半期と比較すると71.6%減少した数値だ。携帯電話・通信(IM)部門は「ギャラクシーS10」の販売が予想よりも伸びず、第1四半期よりも25.1%減の1兆7000億ウォンの営業利益を上げたと推定される。第1四半期に5600億ウォンの赤字を出したディスプレイ部門は、OLEDパネルを採用したスマートフォンメーカーの増加と一回限りの収入(アップルから受信した補償金)などで、第2四半期は8000億ウォンほどの黒字を出したと思われる。テレビ・家電(CE)部門の実績も、第1四半期よりも改善されたと思われる。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-07-05 18:12:30




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