サムスン電子、日本の報復で動力弱体化の懸念

台TSMC「EUV本格稼動」で好実績 

  • 第1四半期の世界ファウンドリのシェア


ファウンドリー(受託生産)業界の1位、台湾TSMCが第2四半期から7ナノメートル極紫外線(EUV)ラインを本格的に稼動させて好実績を収めた。この分野ではサムスン電子がTSMCと超微細プロセスで競争を繰り広げながら格差をすばやく縮めていたが、最近の日本の対韓輸出規制の影響でサムスンの事業リスクが大きくなり、ややもすると追撃の勢いがそがれるのではないかという懸念が出ている。

12日の半導体業界と外信によると、TSMCは去る6月ひと月の売上げが858億6800万台万ドル(約3兆2578億ウォン)を記録した。前月比で6.8%、前年同期比では21.9%増の水準で、毎月ごとの基準では今年最高の実績を上げた。

また今年の第2四半期の売上げは前年同期比で10.2%増の2410億万ドル(約9兆1435億ウォン)だった。これは今年の初めの予測値を7%上回る水準だ。上半期全体で見ると、昨年よりも売上げは4.5%減少したが、第2四半期から本格的な反騰に入ったものと分析される。 ファーウェイ社に対する半導体供給の維持と、第1四半期の出荷の遅延による基底効果などが実績上昇の要因だったという分析だ。台湾の情報技術(IT)専門メディアのデジタルタイムズは、TSMCの好実績の理由を7ナノメートルEUVラインを4月から稼動したことに注目した。

TSMCは今年の4月から、7ナノメートルEUVの量産を本格化したことが分かった。今年の下半期に発売されるアップル社のiPhoneに使用されるアプリケーションプロセッサ(AP)「A13」を、7ナノメートルEUVプロセスによって製造していると伝えられた。 EUVは既存の不和アルゴン(ArF)プロセスよりも細かい半導体回路パターンを描画することができ、半導体の性能と効率を向上させることができる。

サムスン電子とTSMCは、7ナノメートル」以下の最尖端マイクロプロセスで主導権を握るために熾烈な投資競争を繰り広げている。サムスン電子は昨年末から最近まで、7ナノメートルプロセスに必要なEUV装置を10台購入し、TSMCも今年に入って10台以上のEUV装置を予約購入したことが分かった。世界で7ナノメートル以下のファウンドリプロセスは、サムスン電子とTSMCのみが可能だ。

サムスン電子は7ナノメートルEUV工程で生産したAPを、今年の下半期に発売する予定の「ギャラクシーノート」などに搭載すると伝えられた。現在、華城S3ラインでEUVベースによる製品を生産しているが、現在建設中の華城キャンパスのEUV専用ラインを2020年から本格稼動するという構想だ。トレンドフォース誌によると第1四半期のファウンドリ市場で、TSMCは48.1%でシェア1位を走っており、サムスン電子が19.1%で追っている。最尖端のEUVプロセスで技術力とノウハウを先取りし、TSMCとの差を可能な限り迅速に減らすことがサムスン電子の目標だ。

半導体業界では、日本の半導体輸出規制の影響で不確実性が大きくなり、ややもするとサムスン電子のファウンドリ部門の追撃動力が弱くなるか心配している。超微細プロセスの競争の特性上、少しでも遅れると差は大きく開くことがあるからだ。ファウンドリビジネスの核心素材であるEUV用フォトレジストは、すでに対韓輸出規制の対象に含まれている状況で、ウェーハとブランクマスクなどが追加で規制される可能性まで提起されている。
  • 毎日経済_ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-07-12 23:29:50