サムスン電子「日本の2次報復に備えよ」



李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長(写真)は日本出張(7月7~12日)から帰国した翌日、半導体・ディスプレイの社長団を招集して緊急会議を開き、日本の対韓輸出規制の拡大に備えて「コンティンジェンシープラン(緊急時対応計画)」を整えるように指示した。李副会長の非常経営の延長線上にあるこの日の週末会議では、半導体・ディスプレイなどの核心素材調達先を中国や台湾、ロシアなどに多様化し、国内の素材産業を育成するための支援策などを議論したことが分かった。

サムスン電子は日本が輸出規制に乗り出した半導体・ディスプレイの核心素材3種(フッ素ポリイミド、フォトレジスト、フッ化水素)に対し、海外工場を通じた迂回輸入や代替輸入先の発掘などを模索している。この過程で緊急物量を一部確保して、「短期間に工場が止まって起こる急火」を消して「ひと息ついた」という観測が財界から出ている。

財界によると李副会長は13日、サムスンの某事業所で半導体部門の金奇南(キム・ギナム)副会長とメモリの秦教英(チン・ギョヨン)、システムLSIのカン・インヨプ社長、サムスンディスプレイのイ・ドンフン社長とのミーティングを持った。李副会長は会議で日本出張の結果を共有し、半導体・ディスプレイ材料の需給の現状と事業全体への影響、今後の対応策などについて集中議論したと伝えられた。

李副会長は「短期の懸案への対処のみに汲々とせず、グローバルな経営環境の変化の大きな流れを把握できる見識を養うべき」だとし、「変化に機敏に対応できる体制を用意する一方で、ぶれずに市場を牽引していくことができるように能力を育てよう」と強調したものと伝えられた。

李副会長は特に社長団に、日本の輸出規制の拡大に備えたコンティンジェンシープラン作りを注文したことが分かった。

「ホワイトリスト排除」などに日本の対韓輸出規制が拡大されると、半導体・ディスプレイ材料や部品はもちろん、携帯電話やテレビなどすべての製品に影響を与える可能性があるだけに、シナリオごとに徹底的に対応して欲しいと要求したものと解釈される。またこの日の会議では主要な素材を安定して確保するために、中国や台湾、ロシアなどに取引き先を多様化する方案と、国内素材産業の育成案も議論したものと見られる。

李副会長が帰国直後、緊急に社長団会議を招集したのはサムスンが創社以来で初の「パーフェクトストーム」(大小の悪材料が同時多発的に起こった超大型の危機)に対する切迫した危機感が作用したという分析だ。サムスン電子は、△日本の半導体・ディスプレイ材料の輸出規制、△メモリ不況などによる業績不振、△サムスンバイオロジクスなど各種捜査による組織動揺とコントロールタワーの麻痺など、内憂外患を抱えている。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/チョン・ギョンウン記者/ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-07-14 20:16:16