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サムスンSDI、ボルボに電気トラック用バッテリー供給


サムスンSDIは世界のバス・トラックメーカーであるボルボグループの次世代電気トラック用バッテリーを供給する。

サムスンSDIとボルボグループは18日(現地時間)、スウェーデンのイェーテボリ市のボルボグループ本社で、電気トラック用バッテリーパックを開発するための戦略的提携を発表した。

今回の提携により、サムスンSDIはボルボグループが出荷する次世代電気トラックのバッテリーセルとモジュールを供給する。セルとモジュールを搭載したバッテリーパックは、サムスンSDIとボルボグループが協業して製作し、トラックに装着することが予想される。

ただし、両社は具体的な適用モデルや量産時期と生産量などは明らかにしなかった。中国の地理自動車が最大株主であるボルボグループは、ダイムラーAGとMANやスカニアなどとともに、世界最大の商用車メーカーの一つとして有名だ。昨年の時点で、世界での売上げは381億ユーロ(約50兆4660億ウォン)だ。今年2月には初の量産型電気トラックを欧州に供給するなど、エコカーと自律走行商用車市場に本格的に進出するすがただ。

ボルボは最近、運転者が乗ったリードトラックを複数台の無人トラックが従って走る「混雑走行(プラトーニング)」技術の実現に成功し、無人電気トラック「ベラ」のコンセプトカーを公開した。サムスンSDIのチョン・ヨンヒョン代表(社長、写真)は、「われわれは今回の提携により、商用車市場でのエネルギー、安全性、持続可能性を満たす優れた製品を提供することを確信している」とし、「これによって長期的にサムスンSDIとボルボが、未来車市場の主導権を確固たるものにするきっかけになるだろう」と強調した。

サムスンSDIはボルボと協力して、一般の電気自動車用バッテリーだけでなく、トラックなどの商用車まで多様な電気輸送手段に適用できる製品を拡大し、バッテリー市場をリードできるきっかけになると期待している。特に一般的なセダン電気自動車と比較した場合、バッテリの規模が大きいトラックなどの商用車市場にバッテリー供給先を拡大することができる点で、事業拡大にも役立つものと見ている。

サムスンSDIの関係者は、「ボルボとの協力はサムスンSDI製バッテリーが搭載されるアプリケーション(輸送手段)の拡大を意味する」とし、「電気自動車市場でトラックなど商用車の割合はまだ一般的な電気自動車(セダンなど)と比較した場合、小さいながらも今後の市場は拡大すると見られため、今回の協力は市場拡大とリーダーシップの強化に役立つものと期待している」と述べた。

サムスンSDIはボルボのほか独BMW(i3~i8)やアウディ(e-トロン)とフォルクスワーゲン(eゴルフ)、英ジャガーランドローバー(i-フェイス)、伊フィアットクライスラー(F500e)などの世界的な自動車メーカーを顧客にしている。最近では米国の有名モーターサイクルメーカーのハーレーダビッドソン社の電気モーターサイクルにもバッテリーを供給することにした。サムスンSDIは2013年、蔚山で電気自動車用バッテリーを初めて量産した後、2015年に中国の西安、2017年にはハンガリーに電気自動車用バッテリー工場を竣工し、グローバルな電気自動車用バッテリー3角体制を構築した。現在、拠点別の生産規模は蔚山6万台、ハンガリー5万台、西安3万台の総14万台水準だ。

サムスンSDIは、急速に成長している市場の状況に合わせて積極的で継続的な投資を続ける方針を維持し、生産規模はさらに大きくなるものと予想される。
  • 毎日経済_イ・ジョンヒョク記者/ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr」
  • 入力 2019-07-18 19:27:10




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