トップ > 数字経済 > 企業 > LG電子、昌原事業場のスマートファクトリー化を加速

LG電子、昌原事業場のスマートファクトリー化を加速

産業用ロボットの大規模導入 

  • LG電子、昌原事業場のスマートファクトリー化を加速
  • LG電子が慶南の昌原事業場に構築しているスマートファクトリー鳥瞰図。 写真提供=LG電子



LG電子はスマートファクトリー構築のために産業用ロボットの大規模な導入を推進するなど、生産体制の転換に速度を出している。これにより、多様化する顧客のニーズに迅速かつ柔軟に対応できる「モジュラーデザイン」に最適化した設備で、グローバルなプレミアム家電市場で優位を占めるという計画だ。

24日の関連業界によると、LG電子は昌原スマートファクトリーの構築が完了する2023年までに、プレミアム生活家電の生産ラインをインテリジェント自律工場に変貌させるために産業用ロボット1万台を導入する。このために昨年、経営権を買収した国内企業のロボスター社をはじめ、日本のエプソンなどの2~3の産業用ロボットメーカーとの協業を強化していることが分かった。

業界関係者は、「ふつうスマートファクトリーを構築すると、事後管理のために2~3ヶ所の産業用ロボット企業と集中的に協業を進める」とし、「LG電子も米国テネシー州のスマートファクトリー構築時から、韓国と日本の企業などと緊密な協力関係を維持していると聞いている」と語った。

LG電子は、昨年から稼動に入った米国テネシー州の洗濯機工場も世界最高水準のスマートファクトリとして実装し、産業用ロボットを適用して部品製造やモジュール組立、製品製造までの一貫生産システムを構築した。 LG電子はテネシー州の工場に、必要な部品の種類と数量をリアルタイムで把握し、自動的に供給する「部品供給自動化システム(SPS)」と、自動的に製品を梱包して状態をチェックするための「パッケージ自動化システム」など、工場の自動化を実現するためにロボットを大挙導入した。

LG電子は産業用ロボットの能力を高めるために昨年、国内でこの分野の最高の技術力を持つと評価されるロボスター(Robostar)社の株式の30%と経営権を買収した。ロボスターは水平方向の動きをする関節を組み合わせた水平多関節ロボット(スカラロボット)と、6つの関節で人の腕と同様の動作を実行する垂直多関節ロボットを生産する。これらのロボットは、部品運搬や組立などの自動化工程で重要な役割をする。ロボスターの垂直多関節ロボットはLG電子の仁川自動車部品の生産ラインなどでも活躍している。

現在、昌原に構築されているスマートファクトリは、LG電子の生活家電の中核拠点だ。昌原スマートファクトリーは2021年から順次稼働に入り、冷蔵庫と食器洗浄機や浄水器などのキッチン家電の生産に突入する予定であり、2023年に完成するとLG電子のプレミアム家電の最尖端基地として再誕生することになる。

LG電子は、購入・生産・品質検査や物流などの生産プロセス全体に自動化・知能化技術を適用した「統合管制システム」を導入し、効率と品質を同時に最大化するという戦略だ。個々の建物に分散している製品別の生産ラインを、ひとつの建物に統合して「統合生産棟」を構築する。

現在、LG電子昌原第1事業所の年間生産能力は最大200万台だが、スマートファクトリーに移行すると年間300万台で、生産能力は50%以上向上すると思われる。

LG電子はLG CNSと産業用自律走行ロボットや人工知能(AI)検査ソリューション、インテリジェント型自律工場の統合プラットフォームなど、さまざまなソリューションを公開するなど、製造技術力の開発に積極的に投資している。産業用自律走行ロボットは垂直多関節ロボットと自律走行ロボットが結合し、工場内の生産ラインを移動しながら部品運搬と製品組み立てや検査など、さまざまな工程を行うことができる。

業界関係者は、「LG電子のロボット技術への投資は家電事業のグローバルな競争力を強化する原動力になるだろう」とし、「昌原事業場のスマートファクトリー構築が完了すると、プレミアム家電市場の前哨基地になるだろう」と語った。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-07-24 17:58:37




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア