トップ > 数字経済 > 企業 > 起亜自「セルトス」でインドのSUV市場に新風

起亜自「セルトス」でインドのSUV市場に新風


  • 起亜自「セルトス」でインドのSUV市場に新風

起亜自動車が新たに作ったインド工場で新型スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)「Seltos(セルトス)」の量産を開始し、本格的な工場稼動に突入した。セルトスは現地で事前契約20日めで2万台を超え、人気を集めている。

起亜自動車は8日(現地時間)、インドのアーンドラ・プラデーシュ州のアナンタプール市に位置し生産拠点で、現地の関係者とシン・ボンギル駐インド大使、シム・グクヒョン起亜自動車インド法人長などが参加した中で「セルトス量産記念式」を開き、本格的な工場の稼働を発表したとこの日明らかにした。

アナンタプール工場は先月末、セルトスを生産し始めた。小型だが最新の半自律走行などの起亜自動車の尖端技術を凝集し、「ハイクラスSUV」を標榜したセルトスは来る22日、インド市場で正式発売される。起亜自動車は、セルトスをインドに定着させ、市場攻略の先鋒とするのが目標だ。起亜自動車は初のインド進出モデルであるセルトスの生産・販売に先立って、現地の状況に最適化されたカスタム型セルトスの開発に力を注いできた。同社は13ヶ月のあいだインド市場のデータを分析し、消費者選好が高いデザインと便宜仕様の特化をセルトスに適用した。起亜自動車の関係者は、「セルトスを公式発表するまでに、インド全域160都市に265の販売・サービス網場所を備えたい」とし、「インド進出が初めてであるだけに、市場へ早期定着するために販売・サービス拠点の確保に速度を高めている」と説明した。

セルトスは消費者らの好評のうちに、販売に青信号が灯っている。事前契約初日の先月16日、インド全域で6046台が契約された。今月6日までの22日間で、計2万2073台が契約された。

起亜自動車はセルトスをインド国内市場で年間6万台販売するという目標だ。今年計画された生産量は5万2000台だ。来年からはアナンタプール工場でセルトス以外の新規車種も量産する。起亜自動車は3年以内に年産30万台規模のアナンタプール工場を完全に動作状態に引き上げ、インド市場の5大完成車企業になるという抱負だ。

起亜自動車は2017年10月に216万平方メートルの敷地にアナンタプール場を着工し、最近に完成した。年産30万台規模のアナンタプール工場が100%稼働すると、現代自動車グループは現代自動車チェンナイ1・第2工場(年産75万台)と合わせ、インドで計105万台の生産能力を備えることになる。現代自動車はこれまで65万台水準だったチェンナイ工場を、今年中に75万台規模に増設する予定だ。

現代・起亜自動車は飽和状態に達した中国の代わりに、インド市場攻略に力を入れている。インドは人口13億人を保有している人口大国で、潜在的な可能性が高い。近い将来に日本を抜いて、中国・米国に次ぐ世界第3位の自動車市場(個別国を基準)に成長するだろうという見通しも出ている。

特に起亜自動車はアナンタプール工場をインドだけでなく、新興自動車市場での販売の戦略的橋頭堡として活用する方針だ。起亜自動車はアナンタプール工場の生産量の一部を中東・東南アジア・中南米などに輸出することにした。起亜自動車の関係者は、「セルトスに対する現地顧客の熱い関心の中で、起亜自動車インド工場が本格的な稼動に入った」とし、「起亜自動車のグローバルな成長において重大な転換点になる、インド市場での成功に全社の力を集中している」と強調した。
  • 毎日経済_イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-08-08 17:39:40




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア