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韓サムスン電子、中ファーウェイに高級OLED供給


  • 韓サムスン電子、中ファーウェイに高級OLED供給
  • 昨年のイメージセンサーのシェア(左)と
    スマートフォン用イメージセンサーのシェア(右)


サムスン電子とサムスンディスプレイはHuawei(ファーウェイ)とXiaomi(シャオミ)やOppo(オポ)などの中国スマートフォンメーカーの新製品に、競合他社を抜いて有機発光ダイオード(OLED)パネルやイメージセンサーを搭載させ、「メーカー・部品社」の協力関係を少しずつ広げている。グローバルなスマートフォン市場での主要事業者として確固とした地位と中国企業との協力を通じて、スマートフォン用OLEDパネル市場で独占的地位を維持し、イメージセンサーではグローバル1位のソニーを猛追して影響力を強化するという戦略とみられる。

サムスン電子がほぼ独占供給してきたきたアップルのiPhone用OLEDパネルに中国のBOE製品も搭載される可能性が高いという見込みが出て、「中国攻勢論」が台頭している中でサムスンは中国企業と「部品協力」の余地を高めているわけだ。特にスマートフォンの特性がディスプレイ・カメラの性能などによって差別化される傾向が現れ、この分野で優れた技術力を持つサムスンが中国企業に協力相手の重要度が高まったという分析も出ている。

27日の業界によると、サムスン電子の子会社であるサムスンディスプレイは、ファーウェイ社が発売する予定のフラッグシップスマートフォンモデル「メイト30」と「メイト30プロ」にOLEDパネルを供給する。サムスンディスプレイはこれまでファーウェイ製品にOLEDパネルを供給してきたが、最高仕様モデルの「プロ」にOLEDパネルを供給するのは今回が初めてだ。

当初これらのモデルには中国最大のディスプレイメーカーBOE社のOLEDパネルが搭載される予定だったが、供給能力と関連して問題が浮上して、サムスンディスプレイが代替選定されたことが分かった。ディスプレイ業界では、BOEは供給能力や品質でファーウェイ社の基準を満たせなかったという観測が出ている。 ファーウェイ社は先だって以前のモデルである「メイト20プロ」で、画面に緑色の光が漏れ出てくる「グリーンスクリーンゲート」で大変な苦労を経験したことがあるが、この時に問題になったパネルはBOEの製品だったことが分かった。

サムスンディスプレイはファーウェイ社だけでなく、オポやヴィーヴォ、シャオミなど中国の主要なスマートフォンメーカーのすべてにOLEDディスプレイを供給している。特にサムスンディスプレイのフレキシブルOLEDパネルは精巧な加工が容易で、超ハイスペックのプレミアムスマートフォンに適しているという評価だ。

最近、アップルのiPhoneにBOE製のOLEDパネル搭載の可能性が高いという予測が出て、液晶表示装置(LCD)だけでなくOLEDでも中国の低価格攻勢が本格化するのではないかという懸念もある。しかし業界では技術力・品質などを考慮すると、サムスンディスプレイの競争優位性と市場支配力はしばらく維持される可能性が高いとの見方が優勢だ。KB証券のキム・ドンウォン研究員は「攻撃的な投資をしているBOEは、iPhone用OLEDサプライヤーの地位を確保する可能性がある」とし、「しかし品質は変数として作用することがあり、このためにアップルの最終テストを満たすまでに時間がかかることもある」と予想した。

サムスン電子はこれとともに、スマートフォン用カメラの主要な駆動チップであるイメージセンサー市場でも中国のスマートフォンメーカーと手を握り、市場1位の日ソニーを猛追している。サムスン電子は今年5月、業界初で当時最も高い画素の6400万画素のモバイルイメージセンサー「アイソセルブライトGW1」を公開した。この製品は世界第4位のスマートフォンメーカーであるシャオミの主力スマートフォン製品に採用されており、5位メーカーであるオポもまた新興国市場に投入するモデルにこのイメージセンサーを搭載する予定だと伝えられた。

これにとどまらずサムスン電子は最近、世界初の1億800万画素イメージセンサー「アイソセルブライトHMX」を開発して量産に突入した。特にシャオミは自社のスマートフォンに1億画素台のイメージセンサーを最初に搭載するために、サムスン電子と製品開発の初期段階から緊密に協力した。

サムスン電子は今年5月、6400万画素のイメージセンサーを出荷したことに続き、3ヶ月ぶりに1億800万画素のイメージセンサーを発売し、技術力でソニーを追い越している。ソニーはモバイルイメージセンサーでは、まだ4800万画素までの製品を出荷している。昨年の売上げ基準で、世界のイメージセンサー市場ではソニーがまだ半分を占めており、サムスン電子のシェアは19.6%だ。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-08-27 19:30:57




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