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サムスン電子、東京で「サムスンファウンドリフォーラム」開催


  • サムスン電子、東京で「サムスンファウンドリフォーラム」開催
  • 第2四半期のファンドリ世界シェア


「サムスン電子の半導体供給に大きな問題があるとは考えていない。業界でも支障があるかと心配する声をまだ聞かない」。

サムスン電子は4日、東京で開催したサムスンファウンドリフォーラム(SFF)会場で会った日本シノプシス合同会社の平山洲義ディレクターは、輸出規制などによる直接的な影響は大きくないと予想した。日本シノプシスは、半導体設計用ツールを開発する会社だ。

平山ディレクターのほか、この日の現場で日本政府の輸出規制に起因するサムスン電子のファウンドリ事業の影響を心配する声は多くなかった。半導体部品メーカーであるローム(ROHM Semiconductor)の村山氏は「はじめは影響があるか心配したが既に輸出許可などが出ているだけに、サプライチェーンに影響などはないと思う」と評価した。このような雰囲気は、イベントの規模にもそのまま現れた。東京品川区のインターシティで開かれたこの日のSFFには、300人あまりが参加した。サムスン電子側は「昨年と比較して参加者の規模が減ったりするなどの変化はない」とし、「むしろ今年は例年よりもみんな早く会場を訪れたようだ」とした。この日の行事にはサムスン電子が直接招待したり、あるいは参加を直接申請した業界関係者などを対象に、午後2時から午後7時頃まで行われた。

日本側の関係者は輸出規制の影響ではなく、サムスン電子のファウンドリ技術のレベルや規模などに対する関心を見せた。ある出席者は「ファウンドリ分野での技術水準と規模を持つ企業はサムスン電子やTSMCなどに制限されているので、サムスン電子の現状をより正確に把握したいと参加した」と述べた。

日本側参加者は、世界的な半導体供給への支障などを懸念する声が出てくるという指摘に対し、「韓国側がら過剰に反応するのではないか」と反問した。半導体素材企業で働いているというある参加者は、「グローバルなサプライチェーンに支障が生じた場合は全世界が被害をこうむることになるが、そんなことが起こるように日本政府がするつもりはないだろう」と述べた。

ただし一部の参加者の間では、状況をさらに見守るという慎重な反応もあった。ある出席者は「特に問題はないが、どうしてもこれまでに比べて不安要因が生じたのは事実」だとし、「業界の雰囲気をちょっと見たくて来た」と言う。高まる両国間の緊張関係を意識したように、インタビューを拒絶するケースが多いのも特徴だった。

SFFはサムスン電子が主な国を回ってファウンドリ(半導体受託生産)事業のロードマップと新技術を紹介するイベントだ。日本の輸出規制に触発された韓・日葛藤局面の中でも、サムスン電子は東京フォーラムを予定通りに進めながら、極紫外線(EUV)工程の尖端技術力を紹介した。今回のフォーラムに参加している現地の顧客名簿は公開されなかったが、日本の素材・部品企業も多数参加したことが分かった。現地の素材メーカーとそれらの最大顧客であるサムスン電子は、日本政府の半導体核心素材の輸出規制にもかかわらず良好な関係を維持しているという信号を市場に達えたとみられる。
  • 毎日経済_東京=チョン・ウク特派員/ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-09-04 17:44:43




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