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サムスン、中東に「機会の地」見出す…李副会長、サウジ訪問


  • サムスン、中東に「機会の地」見出す…李副会長、サウジ訪問
  • 李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長(中央)が15日、サウジアラビア首都リヤドを訪問し、サムスン物産の地下鉄工事現場を点検している。 写真提供=サムスン物産



李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長が初めてサウジアラビアを訪問し、サムスン物産の地下鉄工事現場を訪問した。中東の「脱石油戦略」を活用するためのビジネスの動きに加速度がつく形だ。李副会長は今年2月にアラブ首長国連邦(UAE)の皇太子と2度面談し、6月にはサムスン物産と戦略会議などを継続して、情報通信技術(ICT)の協力をはじめとして中東での事業拡大を図っているが、今回の訪問でサウジアラビア皇太子と会う可能性も提起される。

15日の財界によると、李副会長はサウジの首都リヤドのサムスン物産地下鉄(メトロ)工事現場を訪問した。

李副会長がサウジを訪問したことはもちろん、国外の建設現場を訪れたことも今回が初めてだ。李副会長は6月の実績不振と国内外の不確実性などで非常経営に乗り出した後、8月から現場経営に突入したが、連休を活用して外国出張に乗り出したわけだ。李副会長は今回の訪問でプロジェクトを遂行している職員を激励した。李副会長は「秋夕連休を家族と一緒にすごすことができず、黙々と現場を守っている従業員の皆様は本当にありがたく誇らしい」とし、「中東は脱石油プロジェクトを追求することで、21世紀の新たな機会の地となっている」と説明した。李副会長は「あなたがたがいま流す汗はこの新しい機会を明日の大事な結実につなぐことだろう」と付け加えた。

リヤドの都心全域で地下鉄・スカイトレイン6路線(168キロメートル)を建設する広域公共交通機関の事業が進められており、サムスン物産と仏アルストムなどで構成されたコンソーシアムが3つの路線施工を担当している。竣工は2021年の予定だ。

今回の訪問期間中に李副会長とサウジアラビアの実勢王族であるムハンマド・ビン・サルマーン皇太子と会う可能性も提起されている。二人は昨年6月にすでにソウルの承志園(サムスン迎賓館)で会い、5Gや人工知能(AI)とモノのインターネット(IoT)などのICTビジネスについて議論し、協力を拡大していくことにしている。

李副会長はサウジ訪問を終えた後は欧州・北米などに出張を続け、AIビジネスなどを取りまとめる可能性もある。李副会長は昨年から数回にわたりヨーロッパ・北米を行き来しながら、優秀な人材のスカウトに励むなどAI事業を取りまとめている。

李副会長は今年の初めから、中東事業の拡大のための歩みを続けている。サウジアラビアやUAEなどの産油国は自国経済の石油依存度を下げる脱石油政策を展開しており、これを実現できる業界としてICTなどに注目している。李副会長はICT・建設などに強みを持つサムスンの競争力と中東の動きが正しい離れビジネスチャンスにつながる可能性があると見ており、ビジネスの機会を最大化できる方案を推進している。李副会長は今年2月、UAEの実勢王族でえあるシェイクムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子兼空軍部総司令官を2回会って5GをはじめとするICT協力方案を議論した。

李副会長は今年6月にサムスン物産社屋を訪問し、「中東諸国の将来の産業分野で、サムスンがうまくやれる部門を見出し、協力強化方案を整えて素早く対応しなければならない」とし、「機会を現実化するためには既存の枠組みを破らなければならない」と述べた。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者/チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-09-15 23:09:28




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