ポスコ、ウクライナに橋頭保…穀物ターミナル稼働

「食料安保と成長動力」二兎を捕らえる 


「穀物取引などの食料事業を戦略的に育成して国家の食料安全保障に貢献するようにし、グループの海外新規事業開発の先兵としての役割も続けるようにする」。

昨年7月、崔正友(チェ・ヂョンウ)ポスコグループ会長(写真)が就任式でこのように明らかにした国家食料安全保障構想が、100大改革課題につながってウクライナで結実を見た。

ポスコインターナショナルは国内初の海外穀物輸出ターミナルをウクライナに建設し、本格稼動に入った。穀物取引きを超えて食糧インフラも構築し、生産・加工・流通バリューチェーンを完成した。

ポスコインターナショナルは25日、ウクライナのムィコラーイウでポスコインターナショナルのキム・ヨンサン社長、オレクシム(Orexim)グループのユーリ・ブードニク(Yuri Budnyk)会長、アレクサンダー・スタドニク州知事、アレクサンドル・シェンケビッチ市長、クォン・ギチャン駐ウクライナ大使など300人あまりが参加した中で、ウクライナの穀物輸出ターミナル竣工式を去る24日(現地時間)に開催したと明らかにした。ウクライナ南部の黒海最大の輸出港の一つである

ムィコラーイウ港の穀物ターミナルは小麦とトウモロコシや大豆などの穀物を、年間250万トン出荷することができる。ポスコインターナショナルが株式の75%を確保して、運営権者として参加する。現地パートナーとして総合物流企業のオレクシムグループが25%の株式で穀物ターミナルプロジェクトに参加した。オレクシムグループは、ウクライナのヒマワリ種子油の輸出分野では出荷シェア30%を占めるトップ企業で、ムィコラーイウ港の食用油脂専用ターミナルも保有している。

ポスコインターナショナルは世界5大穀物輸出大国であるウクライナの穀倉地帯と港湾に注目した。ウクライナのトウモロコシと小麦や大豆などの穀物生産量は、2007年の4000万トンから2017年に7700万トンと2倍近くに増えた。同じ期間の穀物輸出量は850万トンから4300万トンに、5倍に増加した。特に全粒穀物輸出量の約90%が黒海港湾を通じて輸出されるが、このうち最大量がポスコインターナショナル穀物ターミナルのあるムィコラーイウ港から船積みされる。

ポスコインターナショナルは、今回の穀物輸出ターミナルの竣工を通じてウクライナの生産穀物の買い上げと検査、保管、出荷に至るまで、ステップバイステップの物流処理を効率的に管理する計画だ。またアジアや北アフリカと中東地域に輸出を打診することにした。

ポスコインターナショナル穀物ターミナルは、国内の食料需給の安定化にも大きく寄与するものと期待される。韓国はコメを除いた食料の自給率は10%未満にとどまり、トウモロコシや小麦などほとんどの穀物を輸入に依存している。

このことから気候変動や作柄のリスクがそのまま現れるが、ポスコインターナショナルが価格の低いとき穀物を確保して、需要が急増したときに出荷する穀物需給の不確実性を減らすことができる。これにはポスコグループの新経営理念である「共に発展する企業市民」を実践するという意味も込められている。

キム・ヨンサン社長は「ポスコインターナショナルは韓国最大の食糧資源企業を目指して食料事業バリューチェーンを拡大しており、その中心にウクライナの穀物輸出ターミナルがある」とし、「ウクライナとの事業協力は大韓民国の食糧安全保障の構築と、ポスコグループ100大課題を達成する橋頭堡になるだろう」と語った。ポスコインターナショナルの全粒穀物取扱量は、2015年の84万トンから昨年は437万トンを経て、今年は500万トンに増える見込みだ。
  • 毎日経済_カン・ゲマン記者/イム・ヒョンジュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-09-25 17:40:46