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サムスン、日KDDIに5G機器2兆ウォンを供給


サムスン電子は日本第2位の移動通信会社であるKDDIに5G(第5世代)通信機器を供給する。規模は5年間で20億ドル(約2兆4000億ウォン)に達する。韓・日貿易葛藤が続く中でも技術力を認められ、主要機器のサプライヤーとして選定されたものだ。

KDDIは30日、来年3月の5G商用サービス公式発表のための第1号基地局を設置して、周波数を送出し始めたと正式に発表した。2023年までに日本全域に5万3626ヶ所の基地局を設置することになるが、この事業にサムスン電子が主要機器を供給することになったわけだ。総設備投資額は約4兆7000億ウォンに達する見込みだが、サムスン電子は全体量の半分を受注したことが伝えられた。

サムスン電子は2011年にもKDDIのLTE機器のサプライヤとして選定されたことがある。業界によると、サムスン電子のほかにNOKIA(ノキア)やEricsson(エリクソン)もKDDIの5G通信機器サプライヤに選ばれた。サムスン電子は東京などの首都圏に構築する5G基地局に機器を供給し、スウェーデンのエリクソンとフィンランドのノキアは地方での5G構築を引き受ける予定だ。このためにKDDIは昨年11~12月の約一ヶ月間、サムスン電子と東京羽田空港と駅などで4K UHDなどの再生のための5Gテストを実施した。

李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長も昨年5月に東京に行き、日本最大の通信社であるNTTドコモとKDDI本社を訪問して5G事業の協力方案を議論した。李副会長は20日にも日本を訪問し、東京で開幕したラグビーW杯を参観した。李副会長は今年初の公式スケジュールとして、京畿道水原事業場で開かれた5Gネットワーク通信機器の生産ライン可動式に参加して従業員を激励するほど通信機器事業に力を入れている。

サムスン電子は今回KDDIへの5G(第5世代)機器の供給に成功したことで、今後は米国と日本市場の拡大はもちろん、豪州やヨーロッパ市場への進出に積極的に乗り出すものと見られる。サムスン電子はKDDIだけでなく、日本の5Gサービス事業者に選定されたソフトバンクや楽天モバイルなどと機器の供給交渉に注力するとみられる。日本の主要通信社が投資する5Gインフラストラクチャの規模だけで約32兆ウォンと推算される。

サムスンは来年に開催される東京オリンピックの、最上位ランクの公式スポンサーでもある。日本政府は国内5G商用化の経験があるサムスン電子やKTなどと協力して、東京オリンピックを「5Gオリンピック」にすることを目的としている。通信業界の関係者は、「5G通信機器と端末の両方を製造できる企業はサムスン電子と中ファーウェイ社の二社で、グローバル市場で熾烈な競争を繰り広げている」とし、「来年の夏の東京オリンピックを控え、5Gサービスを急ぐ日本の立場ではすでに国内で商用化実績のあるサムスン電子を好むのは当然だろう」と明らかにした。李副会長はまた、「特にこれまでLTE機器を供給した経験があるサムスン電子が、今後の競争でも優勢な状況だ」と語った。

このような状況から、サムスン電子事業部の中では売上げが最も小さかったネットワーク事業部が、今年は歴代級の売上げを上げつつ5G機器市場をリードしている。ワイブロに集中したことでLTE市場にやや遅れて進出した4Gの時とは異なり、5G市場では正しくリーダーとして認められているわけだ。

第2四半期には売上げ1兆5900億ウォンを記録し、1977年にサムスンGTE通信という名前でこの事業に第一歩を踏み出した後、四半期を基準にして最大の利益を記録した。最近、ムーアインサイト&ストラテジーは米国の有力経済メディアであるフォーブスに、5Gをリードする企業をグローバルキャリア、スマートフォンメーカー、設備社などの部門に分けて発表した。この発表によると、5G機器の分野でサムスン電子はエリクソンとともにリーダーの位置に上がった。ファーウェイとノキアはフォロワーにとどまった。
  • 毎日経済_イ・ドンイン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-09-30 18:59:27




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