LGディスプレイ、組織の25%削減…危機対応を機敏に



丁豪栄(チョン・ホヨン、写真)新社長の就任で最近、新しいリーダーシップを迎えたLGディスプレイは「素早い組織」に生まれ変わるために、組織のスリム化を骨子とした早期の組織改編を断行した。未来を徹底的に準備するために、最高技術責任者(CTO)傘下の研究開発(R&D)組織を強化した。 LGディスプレイの今回の組織改編は、中国に発する液晶表示装置(LCD)の危機に見舞われている韓国ディスプレイ業界にも小さくない波紋を起こす見込みだ。

4日、LGディスプレイは事業の根本的競争力を強化して、効率的な意思決定構造へ体質を改善するための早期の組織改編を断行した。


これは先月16日に韓相範(ハン・サンボム)前LGディスプレイ副会長が勇退し、チョン社長が就任して18日ぶりだ。チョン社長は就任直後から希望退職を進める一方で、効率を高めるために強度の高い組織改編作業にすぐさま着手している。

LGディスプレイは今回の組織改編で類似の組織を統合・簡素化する組織のスリム化を行い、全体的な役員と担当組織の約25%を削減したと発表した。これによって組織間の相乗効果を高め、意思決定と実行速度を向上させることができるようしたという説明だ。また、有機発光ダイオード(OLED)に対する事業構造転換を加速するために、LCDテレビの開発組織を統廃合するなどでLCD組織を縮小し、これにともなう遊休資源をLGディスプレイが市場の主導権を握った大型OLEDと中小型プラスチックOLED(P- OLED)事業分野に転換配置する。

LGディスプレイは組織のスリム化だけでなく、将来の準備のための組織改編も実施した。 LGディスプレイは将来のディスプレイ開発に必要な先行技術と核心源泉技術を確保するために、CTO傘下の研究組織を基盤技術研究所とディスプレイ研究所などの2つの研究所体制に再編し、R&D機能を強化したと説明した。

一方、LGディスプレイはテレビと携帯電話、情報技術(IT)に分かれた3つの事業部体制は現行通りに維持する計画だ。先だって業界では、LGディスプレイは技術競争力の落ちる一部のビジネスまで統廃合するだろうという展望が提起された。今回の組織改編について、LGディスプレイの関係者は「迅速な意思決定と迅速な実行を通じてビジネスの競争力を確保するための措置」だと語った。

LGディスプレイは最近、中国企業の無理な増設競争でLCD市場が供給過剰に陥り、売上げの大半を占めるLCD事業部の収益性が急激に悪化した。このことからパネルの価格が下落し続け、国内ディスプレイメーカーはLCDの稼働率を下方修正し、一部のラインを閉鎖するなど、劇薬処方に乗り出している。

「中国発LCD供給過剰」の余波は人員削減にもつながっている。 LGディスプレイはLCDパネル生産ラインの一部停止と減算を控えてリストラも進めている。 昨年、LGディスプレイは3000人に達する希望退職を断行したが、今年も同様かさらに多いレベルの希望退職を実施するだろうという分析が出ている。

LGディスプレイは坡州10.5世代OLEDパネルの生産ライン(P10工場)に対して3兆ウォンを追加投入することにするなど、OLEDを中心に事業ポートフォリオの再編を積極的に推進している。

LGディスプレイは2017年は1兆ウォンだったカーディスプレイの売上げを、2021年までに2兆ウォンに高めるという目標を立てた。これまでほとんどの生産量をLCDで満たしたが、今年の第4四半期からは本格的に次世代事業であるP-OLEDを量産して独歩的な1位に位置づけるという戦略だ。

ディスプレイ業界の関係者は、「車載用ディスプレイは安全性と直結しているうえ、自動車メーカーと新車開発の初期段階から協力しなければならい特性上、信頼性と品質の基準がかなり高い」とし、「このために一度広がった格差を縮めることは容易ではなく、市場の先取りが重要だ」と語った。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者/ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-10-04 18:12:12