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イーマート「自律配送車」試験運用


  • イーマート「自律配送車」試験運用

15日午前、イーマートヨイド店の前に各種センサとカメラで武装したワゴン車一台が現れた。イーマートが国内流通業界で初めて導入した当日配送用自律走行車「eligo(イライゴ)」だった。スマートカートやコンビニセルフストアを公開し、「無人サービス」を継続して試みてきたイーマートが、業界初の自律配送車を利用した無人配送に飛び込んだわけだ。今は車両が行くことができる場所まで物品を配送するが、将来的にはロボット配送サービスを結合して家の前まで人なし配達「ラストマイル(物流の商品配送のいずれの消費者と会う最後のステップ)無人配送」を実現することが目標だ。

この日から2週間行われるサービスの試験運用に合わせ、実際に配達を申請してみた。 イーマート汝矣島(ヨイド)店の品を購入した後、顧客満足センターの前に設置された路上簡易店舗のキオスクを訪れた。まず商品を受けとる方法を選択する必要があり、通常の送料と同じように従業員が自宅まで配送してくれる「門前配送」とアパート内の指定されたピックアップ場所に直接訪ねて行く「顧客直接ピックアップ」のいずれかを選ぶ。門前出荷は5万ウォン以上購入すと無料配送が可能だが、直接ピックアップは購入金額にかかわらず無料だ。

直接ピックアップをクリックしたら、サービスが可能な近隣のアパート2ヶ所(クムホリチェンシアとサンブアパート)の画面が浮かんだ。いずれかの場所を選択し、棟・号を入力したら2~3棟のあいだ、7棟の前など、その住所に近いアパート内のピックアップ場所を推薦した。場所の選択に続いて携帯電話番号の入力までを終えたら、スマートフォンのテキストメッセージサービス(SMS)で発送情報が入ったQRコードが飛んできた。自律走行車配送サービスは一日に3回まで運営され、1回の運行時に最大3件まで配送注文を消化することができる。

約800メートルの距離の目的地まで、自律走行配送車が到着するまで3分かかった。売り場から配送地まで行くすべての経路のマップがシステムに内蔵されており、最適な経路をさがして行くわけだ。 イーマートと手を握ってイライゴを開発した自律車メーカーのThorDrive(トールドライブ)は、このサービスのために国土交通部傘下の韓国自動車安全性研究院で自律走行車の臨時免許を取得した。

車両の中には突発状況やアパート団地内の安全のために、人が直接駆動しなければなら時に備えて運行要員が1人、家の前に出荷するための従業員1人が乗っていた。しかし実際の道路に入った後は人が操作しなくても、自動でアパート団地の入り口に移動した。目的地に到着した次に、注文する時に携帯電話で受信したQRコードを車の隣のカメラに認識させると、配送函のドアが自動的に開いて中に入ったものを持っていくことができた。申請時に直接ピックアップを選択した場合、従業員とは別途の接触なしに品を持っていくことができる。イーマートの関係者は、「人と会わないサービスを好むアンタクト(untact)族を狙った」と言う。

今回の試験運用を皮切りに、イーマートは早ければ来年には他の首都圏店舗と海外店舗でもサービスを導入する計画だ。サービスを統括するイーマートSラボのイ・ヨンジン部長は「今後はロボット配送と結合し、店頭から顧客の家まで全て無人配送が可能なシステムを備えるのが目標」だと説明した。自律配送車で顧客の家の近くに移動すると、その時からはロボットが荷物を持ってドアの前まで訪ねて行く方式だ。
  • 毎日経済_キム・テソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-10-15 18:15:44




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