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マンド「未来車のステアリングホイール」米に初輸出


  • マンド「未来車のステアリングホイール」米に初輸出
  • 米国電気自動車(EV)企業のカヌーが公開した電気バス。 写真提供=カヌー公式インスタグラムのアカウント



漢拏グループの自動車部品会社であるマンド社は、世界初で電子制御方式で運転する車両用ステアリング(ステアリングホイール)システムを商用化し、米国の電気自動車(EV)企業に50万台分を供給する契約を締結したことが確認された。マンドのステアリングシステムは今後、電気・自律走行車の普及の時代に標準として安着する可能性が高い部品だ。鄭夢元(チョン・モンウォン)漢拏グループ会長が未来車分野をリードするために集中的に投資したものだ。

20日の自動車業界によるとマンドは先月、米国のEVスタートアップ「カヌー(Canoo)」から完全電子制御式ステアリングシステム(SbW/Steering by Wire)の供給契約を獲得した。

マンドは2021年から5~6年のあいだに、電気自動車・自律走行車50万台分にも及ぶステアリングシステムをカヌーに納品することが分かった。金額に換算すると数千億ウォンに該当すると部品業界は見通している。マンドのステアリングシステムは、カヌー社が米国と中国で発売する7人乗りEVミニバスから段階的に装着されるものと思われる。カヌー側は「世界初の完全電子制御ステアリングシステムが商用化された事例」だと強調した。

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  • 米国電気自動車(EV)の企業カヌーが公開した、電気バスの運転席の様子。 写真提供=カヌー公式ミディアムアカウント



カヌーはBMWとドイツ銀行の最高財務責任者(CFO)を務めたステファン・クラウゼ会長をはじめ前BMW研究開発(R&D)担当役員のウルリッヒ・クランツ氏など、BMWと中国系EV企業「Faraday Future(ファラデー・フューチャー)」社出身の社員が2017年に米国ロサンゼルス(LA)で設立した会社だ。クラウゼ会長によると、10億ドル(約1兆1800億ウォン)以上の投資も誘致した。

完全電子制御式ステアリングシステムは、機械なしにセンサ(電気信号)で動きを制御するステアリングシステムだ。最新の内燃機関車は一部に電子制御機能を備えても、ステアリング軸とギアのように車輪と接続されたステアリング装置を介して駆動方向を変化させる。一方、マンドが供給するステアリングシステムは、このような機械的な接続は全く必要ない。それだけに車両は軽量化されて部品も少なくなる。

特にテスラモーターズやフォルクスワーゲンとBMWのような完成車メーカーは、バッテリー・駆動部を床の上に平らに統合搭載した「スケートボードシャーシ」をEV専用プラットフォームとして開発中だが、マンドのステアリングシステムはこのようなスケートボードシャーシに適した次世代システムとして認められている。

国内の自動車業界は、2017年にマンドの経営に復帰したチョン・モンウォン会長が未来車の源泉技術の確保に力を入れており、現れる成果に注目している。マンドは自律走行車用の長距離レーダーも国内で初に国産化し、現代・起亜自動車だけでなく世界の自動車メーカーに供給を拡大している。コ・テボン ハイ投資証券リサーチセンター長は「マンドの完全電子制御式ステアリングシステムの商用化は、EV・自律走行車に不可欠なセンサー技術に自信がついたという証拠」だと評価した。
  • 毎日経済_イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-10-21 10:31:11




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