「ESS火災」…サムスンSDIが特殊消化システム開発


  • 去る23日、サムスンSDI蔚山事業所でホ・ウンギ専務(右)がESS用の特殊消化システムの効果を説明している。特殊消火システムが適用されたESSモジュールのカバーに火をつけるやいなや、火は数秒以内に消えてモジュールカバーには火による損傷がなかったが、特殊消化システムが適用されていないモジュールカバーは火に溶けて穴があくほど損傷した。 写真提供=サムスンSDI



去る23日、サムスンSDI蔚山事業所に所在する安全性評価棟。サムスンSDIの従業員は取材陣が見守る中で、最近に発表されたエネルギー貯蔵装置(ESS)の安全性対策である「特殊消化システム」の性能を立証した。サムスンSDIは、特殊消化システムが装着されたESSモジュールと装着されていないモジュールを用意して火災試験を実施した。

実験室の内部で機械を通じて行われたこのテストは、予期しない要因でセルが発火した時に特殊消火システムが正常に動作して、セルの発火と近隣セルへの延焼を防止するかどうかを確認するテストだ。

まず特殊消火システムを適用したモジュールのセルを鋼鉄の釘で刺して強制的に発火させた。時間が経ってひとつのセルから煙とともに火花が発生すると、消化システムがすぐに動作して炎を消化し、延焼を防いだ。このモジュールでは発火した特定のセルの温度は3分で300度まで上昇したが、実際の炎はなかった。隣接するセルの温度は、同じ時間で50度前後に徐々に上昇した。

次に消化システムが適用されていないモジュールも同じテストを行った。炎と煙が発生したかと思うと、しばらく後には隣接するセルに火災が広がって、モジュールが全焼した。わずか3分でモジュールから大きな火が出て、隣接するセルも100度を超えた。

この日、消化用尖端薬品の効果を実証するデモも行われた。尖端薬品が含まれている消化部品をポータブルガスレンジの火に乗せたところ、火花の散る音と煙だけがしばらく続いただけで数十秒以内に火が消えた。この薬品は特定のセルで初期発火時に、炎になることを防ぐ役割を果たす。

サムスンSDIは相次いで火災が発生したESSに対し、自己予算2000億ウォンほどを投入して特殊消火システムを設置する破格の対策を出した。今月初めから新規ESSは「特殊消化システム」を適用して発売し、すでに設置・運営されている国内1000ヶ所以上のESSにはサムスンSDIが費用を負担して適用することにした。ESS火災をめぐる論難が業界全体の信頼性墜落と市場萎縮に拡散するやいなや、くずれた生態系を復元するために先制的な対応に乗り出したわけだ。

サムスンSDIの全永鉉(チョン・ヨンヒョン)社長は「火災の原因が(サムスンSDI)バッテリーの問題ではありませんが、万が一に火が出た場合に備えて特殊消化システムを適用した」とし、「国内のESS生態系を復元し、世界市場をリードしていく」と述べた。

ESS生態系復元のためのサムスンSDIの先制的措置は、李健煕(イ・ゴニ)会長から李在鎔(イ・ヂェヨン)副会長まで続いてきた、サムスンの最高幹部の安全優先哲学が反映されたという話だ。特に李在鎔副会長は最近、ESS火災がサムスンSDI製電池セルの問題ではないが顧客と国民に不安を与えた点について大きな懸念を示し、先制的措置を指示したことが分かった。
  • 毎日経済_蔚山=ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-10-24 20:39:08