韓・油化業界「変化なくして未来無し」...尖端素材で突破口


  • 高付加価値製品を育てる油化業界


石油化学業況が不況期に入って油化業界の憂いが深まる中で、将来を見据えて投資した高付加価値製品が光を放っている。汎用製品ではなく技術力で武装した高付加価値製品は、業況不況にも独走を続けている。スーパー繊維と炭素繊維などの高付加価値製品は、競合他社が容易に飛び込むことができない分野であるだけに、企業の業績改善に親孝行役を果たしている。

コーロンインダストリー(KOLON INDUSTRIES)は去る第3四半期の業績として、売上げ1兆672億ウォンと営業利益516億ウォンを記録したと発表した。前年同期比での売上げは1.3%増加し、営業利益は69.6%も上昇した。

コーロンインダストリーの実績を牽引したのは、スーパー繊維と呼ばれるアラミドの需要拡大が大きかった。一般的に合成繊維は200度の温度で溶けるが、アラミドは500度の高温にさらされると黒く変化する特性を持っている。また、いくら力を加えてもほとんど伸びない最適のプラスチック補強材としてあげられ、防弾服をはじめ宇宙船や消防士の耐熱服などに使用される。

このようなアラミド需要が、昨年から爆発的に増えた。 5Gの商用化と普及拡大のためには光ケーブルを含むインフラの構築が不可欠だが、アラミドが光ケーブルに使用される必須の素材であるからだ。業界関係者は「最近、アラミドが品切れで売れないほど需要が増えている」と言う。

コーロンインダストリーの関係者は、「需要増加に応じて慶北・亀尾工場の生産ラインを2020年第1四半期の完工を目標に増設し、現在の年6000トンのレベルから2020年は7500トンに増やす予定」だとし、「2020年にはアラミドの売上げを2000億ウォン以上に高める計画」だと語った。

西江大学のイ・ドクファン名誉教授は、「国内油化業界の慢性的な問題の一つは、高付加価値製品の不足」だとし、「けっきょく業況サイクルに実績が影響を受けるしかない」と語る。

10年ほど前から国内油化企業はこのような欠点を補完するために、積極的な研究開発(R&D)を通じた製品の生産に乗り出しており、その結果が少しずつ現れている。ヒョソンは世界で4番目に未来産業のコメと呼ばれる炭素繊維の開発に成功し、年産2000トン規模の生産設備を保有している。

ヒョソン尖端素材(HYOSUNG ADVANCED MATERIALS)は従来の敷地に年産2000トン規模の炭素繊維の生産工場を増設中で、来年2月から本格的に生産するという方針だ。ヒョソンの関係者は、「技術力を確保しただけに、売上げが伸びている」と語った。ヒョソンが炭素繊維の商業化に成功したことで、全量を輸入に依存していた国内市場でも息抜きができたという評価が出ている。

ヒュービス(Huvis)も自動車のエンジンルームのような過酷な環境で使用されるプラスチックである「ポリフェニレンサルファイド(PPS)」を2009年に初めて開発し、2010年代半ばから売上げが上がり始め、昨年はこの分野で日本を抜いて世界1位の売上げを記録した。 PPSは汎用プラスチック製品と比較したとき、価格が3~7倍ほど高いことが分かった。

ヒュービスの関係者は「昨年、3400トンを販売して日本の東レを跳び越えたが、PPSの需要が着実に増えており、2025年には生産量を6000トンまで増やす計画だ」と語った。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-11-14 21:34:27