韓・造船業界の受注好調…「LNG船が親孝行」



国内造船業界に「液化天然ガス(LNG/Liquefied Natural Gas)運搬船」からの追い風が吹いている。環境政策が世界的に脚光を浴びつつ、LNG運搬船の需要が増加しているが、これを国内「造船3社」が事実上「独占」しているからだ。長い低迷期を経験した国内造船業だが、反騰できる土台が整ったという期待感も高まっている。

サムスン重工業は25日、ユーラシア地域の船主から15億ドル(約1兆7824億ウォン)規模のLNG運搬船の受注契約を締結したと発表した。契約金額は昨年の売上高(5兆2651億ウォン)の33.9%に相当する規模だ。受注規模は明らかにしなかったが、英国造船・海運分析機関のクラークソン・リサーチ(Clarksons Research)社の調査によると、LNG運搬船1隻当たりの平均価格(1億8600万ドル)を考慮すると7~8隻に達すると見られる。

契約期間は2022年9月までだ。これにより、サムスン重工業の今年のLNG運搬船の受注金額は約40億ドルに増加した。昨年の33億ドル(18隻)をすでに超え規模だ。船種を区別しない全体の受注額は69億ドルに増えた。これは昨年の全受注額(63億ドル)を上回る実績であり、今年の目標値(78億ドル)のうちの88%に達する数字だ。先立ってサムスン重工業は先月、マレーシアの船社MISCから17万4000立方メートル級のLNG運搬船2隻を受注している。

現代重工業と大宇造船海洋も昨年から、LNG運搬船を相次いで受注している。外信などによると、現代重工業は欧州最大の石油会社ロイヤル・ダッチ・シェル(Royal Dutch Shell)のLNG運搬船を受注するために建造意向(LOI)を提出し、現在有力な受注候補にあげられている。発注対象は最大8隻で契約金額だけでも1兆7000億ウォンとなり、本契約などの今後の手続きが進行中だと伝えられた。大宇造船海洋も先月、アメリカ地域の船主からLNG運搬船2隻を受注した。

今年に入ってこの日までに、現代重工業と大宇造船海洋の受注金額はそれぞれ約20億9000ドル(11隻)と約17億ドル(9隻)を記録している。国内3社の全受注額は77億9000万ドル(約9兆1700億ウォン)だ。いまのところはまだ昨年の受注額(113億5000万ドル)のうち68.6%の水準だ。しかし今年の世界の発注量じたいが比較的少なかっただけに、国内造船会社が大多数の受注を獲得していることから状況は悪くないというのが業界関係者の話だ。


このように国内の造船会社がLNG運搬船市場を独占しているのは、技術力を海外で認められたからだ。ライバルである中国の造船会社が船舶の引き渡しを遅延するなど、技術力の問題を相次いであらわにしたことで、国内造船会社を訪れる船主が増えたという。

国内造船会社の全受注規模も大きくなっている。今年の累積受注量も695万CGTで、中国(611万CGT)を抜いて1位になった。しかし、最近は大きくなっている「ドリルシップリスク」は依然として負担だ。サムスン重工業は先月、スイスの船社トランスオーシャン(Transocean)社とドリルシップ2隻の船舶建造契約を解約することにしたと発表した。
  • 毎日経済_ソン・グァンソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-11-25 18:15:30