ハンファシステム、米プラグアンドプレイ社と提携

有望なスタートアップの発掘に乗り出す 


ハンファグループの航空・防衛事業の子会社であるハンファシステム(代表キム・ヨンチョル・写真)はグローバルスタートアップ投資会社と提携し、人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)などの第4次産業革命の技術を保有している有望なスタートアップの発掘に乗り出す。これらの企業とさまざまなコラボレーションの機会を模索し、新しい成長動力を確保するという戦略だ。

ハンファシステムは9日、米国のアクセラレータ企業である「Plug and Play(プラグアンドプレイ)」社と戦略的パートナーシップを締結したと明らかにした。アクセラレータとは、創業初期の企業の成長を支援するために資金と経営諮問をサポートする企業をいう。この日の協約式は両社の主要な関係者が出席した中で、米国シリコンバレーに拠点を置くプラグアンドプレイの本社で行われた。

  • プラグアンドプレイ社の概要


プラグアンドプレイ社は米国・欧州・日本・中国などで活動している世界的なアクセラレータであり、ベンチャーキャピタルだ。新生の企業に投資することはもちろんのこと、企業やスタートアップ間のコラボレーションのための革新的なプラットフォームを実現する業務を専門とする。昨年は米国だけで562社のスタートアップを育成し、主要な投資企業にはペイパルやウーバー、ドロップボックスなどがある。国内では来年3月にソウル事務所を出す予定だ。

ハンファシステムは今回の協約を契機に、AIとIoTやモビリティそしてインシュアテック(InsureTech)など、第4次産業革命の分野で優秀な技術力を持つスタートアップとの協業の機会を準備する計画だ。プラグアンドプレイはハンファシステムが必要とする技術や、推進しているビジネスモデルに適したスタートアップを推薦し、相互協力を支援するという式だ。ハンファシステムはこの過程でデジタル変換(デジタルトランスフォーメーション/DT)能力を高め、グループ各社の情報技術(IT)の先進化とソフトウェア(SW)技術力の強化に肯定的な効果を出すことを期待している。

これに関して、ハンファシステムの関係者は「第4次産業革命の分野の有望なスタートアップとの協業の機会を拡大し、独自に保有するデジタル変換技術の力量も強化するつもり」だと語った。今回のパートナーシップを踏み台にし、今後は国内外の有望スタートアップとのコラボレーションの機会を見出すことに速度を出す予定だ。

ハンファシステムは2017年に第4次産業革命の核心技術を戦略事業に選定した後、関連する技術力の確保と人材育成に焦点を当てている。実際に、専門企業と協業してさまざまな成果を出している。 AI分野をリードする企業であるElement AI(エレメントAI)社とコラボレーションした事例が代表的だ。これを通じて、去る5月には保険開発院から50億ウォン規模の次世代写真自動見積りシステム「AOSアルファ」の構築事業を受注した。 「AOSアルファ」は既存の自動車修理費の見積もりシステムにAI技術を適用し、事故車の写真を判読して損傷部位を認識して車両修理費を算定する次世代システムだ。

同社はまたスマートファクトリーやAI、ブロックチェーンなどの新技術の事業能力を強化することにも焦点を当ててきた。特に、優れた技術を保有しているスタートアップを選抜して協力するオープンイノベーションシステムを構築するために、さまざまな専門機関と協力している。一例として、去る4月には成均館大学とAIおよび製造DT(Digital transformation)分野の技術開発のために戦略的業務協約を締結した。製造DTは製造業の新たな未来を提示する4次産業革命時代の核心的な分野で、スマートファクトリをあげることができる。

去る5月には高麗大と「人間中心の人工知能共同研究センター(HCAIセンター)」を設立した。単純な技術開発をこえて、人と共存できるAI分野の新たなパラダイムを提示するという目標だ。センターの研究を積極的に支援するために、ハンファシステムのAI専門研究員がセンターに常駐する。今後、ハンファシステムはHCAIセンターを他の機関のAIやビッグデータラボ、スタートアップなどのさまざまな専門機関に開放し、「オープンコラボレーション」環境を造成する予定だ。
  • 毎日経済_ソン・グァンソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-12-09 17:43:31