トップ > 数字経済 > 企業 > 自動車部品のハンオンシステム、ハンガリーを欧州攻略のハブに

自動車部品のハンオンシステム、ハンガリーを欧州攻略のハブに


  • 自動車部品のハンオンシステム、ハンガリーを欧州攻略のハブに

グローバルな自動車熱・エネルギー管理ソリューション企業のハンオンシステム(Hanon Systems)はハンガリー現地への投資を本格化し、ヨーロッパ市場の攻略に速度を出している。 2022年までに1500億ウォンを投資して3つ目の現地工場を建設し、現地政府と雇用創出や産学支援などで協力する計画だ。

12日、ハンオンシステムの経営陣はハンガリーのシーヤールトー・ペーテル外交通商部長官、ロベルト・エシュク投資庁長、モーセ・チョマ駐韓ハンガリー大使などに会ってハンガリー現地の投資状況と懸案を共有し、継続的な将来の投資戦略について議論した。シーヤールトー長官は韓国とハンガリー修交30周年を迎え、2泊3日の日程で韓国を訪れた。シーヤールトー長官はハンオンシステムとSKイノベーションやLG化学など、ハンガリーで事業場を運営する韓国企業と相次いで会って、ハンガリーの未来産業の青写真を具体化した。

今回のハンオンシステムとハンガリー政府間の出会いは、昨年11月にハンガリーのブダペストで締結した投資・協力協約式から始まった。当時、ハンオンシステムは2022年までに1億1700万ユーロ(約1546億ウォン)を現地に投資して、ハンガリー政府は2340万ユーロ(約309億ウォン)規模の補助金を支給することで合意した。この日の会合では現在建設中の新工場と、投資懸案などについての議論が交わされたという。

ハンオンシステムは現在、ハンガリー中西部のセーケシュフェヘールバール地区に位置するアルバ工場と北部地域のレチャグ工場を運営している。 1991年に設立されたアルバ工場は約4万2980平方メートル(1万3000坪)規模で、冷媒ガスを圧縮して凝縮器へ送るエアコンの核心部品である機械式コンプレッサーを生産する。ここで生産された製品はフォルクスワーゲン・アウディ、フォード、BMWなどの自動車メーカーに納品される。レチャグ工場は2018年にハンオンシステムが買収した約4630平方メートル(1400坪)規模の生産設備で、アルミダイカスト製品を作る。

今回の新規投資でハンガリー南部のペーチュ市に約2万3140平方メートル(7000坪)規模の第三工場を建設中だ。来年の上半期の完工を目標に、冷媒輸送システムを生産する計画だ。冷媒輸送システムは熱交換器の部品間を接続し、冷媒の漏れを源泉制御して部品の性能と効率を高める役割を果たす。工場の新設と同時にレチャグ工場の施設も拡充し、500人の雇用を創出する予定だ。またアルバ工場ではコンプレッサーの生産量を、これまでの年間150万台から2022年までに220万台に増やす。

特にレチャグ工場では欧州全域のハンオンシステム工場で使うアルミダイカスト製品を生産・供給しており、コンプレッサのコスト競争力を向上させるというのがハンオンシステムの計画だ。ここで生産されているアルミダイカスト製品は部品を保護・支持するハウジングの組立に使用されるが、隣接するポルトガルのパメラ工場の環境主力製品である電動コンプレッサの核心部品として使用される。

ハンオンシステムのソン・ミンソク代表執行役員は、「ハンオンシステムはハンガリーで長年の経験をもとに優秀な人材を確保して、最尖端のインフラを構築した」とし、「ハンガリー政府との緊密な信頼関係の中で、戦略的拠点であるハンガリーを足場に欧州市場での大手の地位を作っていきたい」とした。

一方、ハンオンシステムは世界で51の生産拠点を運営しており、このうち11ヶ所が欧州に位置している。最近、ハンオンシステムがグローバル市場攻略を強化するために世界的に多角的な投資に乗り出すと、現地政府も喜んで支援に乗り出したことが分かった。ハンオンシステムはヨーロッパだけでなく、北米と中国などでも現地政府の全面的な支援を受けている。
  • 毎日経済_パク・ユング記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-12-12 17:55:25




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア