SKハイニックス、NAND型で勝負

1テラビット128段4D NAND型開発 

SKハイニックスが世界に先駆けて開発した1テラビット(Tb)128段4D NAND型フラッシュメモリを前面に出して、来年のNAND事業で反騰を狙う。メモリー半導体の業況の不確実性が依然としたなかでも、超高容量・超小型・超高効率のNAND型ソリューション製品を大幅に拡大し、顧客のニーズに素早く対応して収益性を改善し、NAND事業の黒字転換を早期に達成するという戦略だ。

16日の業界によると、SKハイニックスは消費者のためのソリッド・ステート・ドライブ(cSSD)とデータセンターなどのエンタープライズソリッドステートドライブ(eSSD)、携帯電話用の標準ストレージ(UFS)など全ての応用先でテラバイト(TB)クラスのNAND型ソリューション製品を開発して供給を進めている。

1TBは1024ギガバイト(GB)で2時間のフルHD画質の映画を200本以上保存することができる大きさだ。

第5世代移動通信(5G)などのネットワークとNAND技術の発達で大容量のコンテンツが急増し、TB時代が本格的に到来することによって、SKハイニックスをはじめとするグローバルなメモリ半導体業界はストレージの高容量化傾向に対応する状況だ。

SKハイニックスはこのトレンドに最も素早く対応している企業のひとつだ。SKハイニックスは去る6月、世界に先駆けて開発した1Tb 128段4D NAND型を活用したTB級の新製品ソリューションのサンプルを作り、既に先月に世界の主要顧客に伝達した。ソリューション製品はNAND型の速度と信頼性、消費電力などの性能を向上させるコントローラとファームウェアを適用したパッケージ製品を意味する。

特にSKハイニックスが製造した1Tb 128段4D NAND型フラッシュメモリを活用した1TBのモバイル用UFSは、必要なチップの数が減るだけに1ミリの厚さで実装が可能であり、より多くの部品が詰め込まれる5Gスマートフォンに最適なソリューションだという評価だ。この製品が搭載された5Gスマートフォンは来年の下半期発売される予定だ。

このほかにデスクトップPCとノートPC用に製造された2TB容量のcSSDと、次世代のデータセンターをターゲットにした16TB容量のeSSDも試作品を顧客がテストしている。 2TB cSSD製品は来年の上半期から、16GB eSSD製品は来年の下半期から量産に突入する見通しだ。直列構造(PCIe)方式のeSSD製品は2023年まで年平均53%の成長が予想される分野で、SKハイニックスは32TBサイズの超高容量製品ラインナップを拡大し、人工知能(AI)とマシンラーニングやビッグデータ基盤の次世代クラウド市場を攻略する方針だ。

SKハイニックスはNAND型ソリューションの競争力を強化するために、最近の組織改編でこれまでのNAND型開発組織をNAND型開発とソリューションの開発に再編した。今後は次世代NAND型の研究開発(R&D)とともに、ソリューション製品の開発能力を最大限にしてNAND後発としての限界を克服し、現在の5~6位のシェアを引き上げるという構想だ。

またSKハイニックスは次世代製品の量産能力を確保するために、生産ラインを段階的に拡大する作業を進めている。 128段のNAND製品は最も最近に構築された清州M15工場を中心に本格的な量産に入ったことが分かった。 72段や96段などの従来製品に比べて密度が高くなるだけに1枚のウェハ一か生産可能な生産量も多くなり、収益性の面でも大きな助けになる見通しだ。

業界の関係者は、「NAND型市場では顧客の好みに合わせたソリューション製品を、どれほどうまく作り出せるかが重要だ」とし、「一部ではSKハイニックスがこのような努力を通じて、来年の下半期に黒字転換を達成できるだろうという観測も出ている」と説明した。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-12-16 18:17:51