トップ > 数字経済 > 企業 > 韓・LS電線、中国市場で善戦…EVカーの部品で

韓・LS電線、中国市場で善戦…EVカーの部品で


LS電線(LS Cable & System/代表ミョン・ノヒョン)は電気自動車部品事業を新たな成長動力として本格的に育成する。電気自動車部品子会社の株式公開(IPO)を推進し、調達した資金を設備増設や技術開発に大々的に投資することにより、電気自動車部品事業の売上げを2030年に1兆ウォンに増やす計画だ。

LS電線は17日、電気自動車部品の子会社である「LS EVコリア(LS EV Korea)」社の上場予備審査を申請し、コスダック上場を本格的に推進すると明らかにした。

LS EVコリアはLS電線が2017年11月に電気自動車部品事業部を分割して設立した会社だ。高電圧ハーネス(Harness)とバッテリーパックの部品、エネルギー貯蔵システム(ESS)用部品などを生産する。電気自動車に電力を供給したり、センサーを作動・制御する重要な部品だ。 LS EVコリアは電気自動車市場の成長に支えられ、昨年は売上げ2200億ウォンを記録した。主な取引先はBYD(比亜迪股份有限公司)、フォルクスワーゲン、ボルボなどのグローバルな自動車メーカーとLG化学などだ。

電気自動車は一般的な自動車の50倍以上の600V級の高圧電気が流れる。 LS電線は2009年、従来の自動車用電線の製造技術に高圧電力技術を応用して電気自動車用ハーネスの開発に成功し、電気自動車部品事業を新たな成長動力として育成し始めた。 2011年の現代自動車への納品をはじめとして、2012年にLG化学とルノーサムスン自動車に、2013年にはBYDなどに納品してビジネスを拡大してきた。昨年6月にはフォードに、今年の8月にはBMWからの受注に成功するなど、供給先も着実に拡大している。

特に中国市場での善戦が目立つ。差別化された技術力を土台に中国第一汽車集団、東風自動車、北京自動車、広州自動車などのメジャーな自動車メーカーに1次サプライヤーとして納品している。 2015年の東風自動車との契約時には、広東地域の豪雨で浸水した電気自動車がほとんど止まってしあった中で、LS電線が納品した部品を使用した電気自動車は正常に動作した事例を示し、経営陣の心を捕らえたことが知られている。 LS電線の関係者は、「中国の自動車業界への納品履歴を土台に、欧州の自動車市場まで攻略する計画だ」と語った。

LS EVコリアは中国とヨーロッパを中心にマーケティングを強化し、2030年に売上げ1兆ウォンを達成する計画だ。特にLS電線ポーランド法人(LS EVポーランド)との相乗効果を期待している。 LS EVポーランドはLG化学への納品をはじめとし、欧州の各自動車メーカーに対する供給を拡大する計画であり、需要増加に対応するために生産ラインを増設している。来年の下半期の設備投資が完了すると、生産量は3倍以上に増加することになる。

ミョン・ノヒョンLS電線代表は、「上場で確保した資金はLS EVコリアとLS EVコリアの中国子会社であるLSCWの設備・技術に対する投資に使用するつもり」だとし、「LS EVコリアをグローバルな電気自動車部品専門会社として積極的に育成し、米国・インドにまで市場を拡大する計画だ」と語った。
  • 毎日経済_ノ・ヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-12-17 19:23:20




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア