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崖っぷちに立った韓・中堅自動車3社

20年ぶりに市場シェア最低 

  • 崖っぷちに立った韓・中堅自動車3社
  • 中堅3社のシェア推移


2000年代半ばまでは国内自動車市場の4分の1を占めていた「ルサンシ(ルノーサムスン自動車・サンヨン自動車・シボレー)3銃士」は崖っぷちに追い込まれた。労使対立によるストライキや工場閉鎖、新車販売の失敗などが重なって3社あわせての国内シェアは15%にまで低下した。明確な突破口が見えない状況であることから、来年もこれら3社をめぐる危機感はさらに大きくなる見通しだ。

26日の韓国自動車産業協会(KAMA)と韓国輸入自動車協会(KAIDA)によると、11月の時点で今年の韓国GMとサンヨン自動車そしてルノーサムスンなど、3社の国内市場の合算シェアは15.0%と集計された。

これら3社の国内シェアは2000年代初めから中盤までは25%に達し、2003年には27.4%にまで上昇した。しかし2010年から下り坂に突入し、今年は20年来で最低の水準にまで下落した。

メーカー別にみると韓国GMの販売台数の減少が目立つ。韓国GMは2000年に24万台以上を販売してシェア16.9%を記録したが、今年の販売量は6万7000台水準に急減した。ルノーサムスンもまた、2010年だけで15万台以上を販売してシェアを10%まで引き上げたが、今年は販売量とシェアの両方ともに半分になった。サンヨン自動車は今年は国内10万台販売を達成する可能性は高いが、シェアは数年のあいだ6%で止まったままだ。

マイナー3社の販売不振は複合要因が作用した結果であり、容易に解くことは困難だとの見通しが出ている。昨年は群山工場を閉鎖した韓国GMは来年は「TRAILBLAZER(トレイルブレイザー)」で突破口を模索し、昌原工場をクロスオーバー・ユーティリティ・ビークル(CUV)の生産基地に変貌させるという戦略を準備している。しかし賃金交渉・団体交渉の決裂によって来年の労使間対立が懸念される中で、今年の国内販売台数が18%以上も急減するなど販売不振が続いている。
  • 毎日経済_パク・ユング記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-12-26 17:54:05




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