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昨年の輸出、10年ぶりで二桁下落…10.3%減少


2019年の輸出は10年ぶりに二桁の下落を見せた。しかし困難な対外環境にもかかわらず、3年連続で貿易額1兆ドル達成という快挙を成し遂げた。

産業通商資源部は1日、昨年の輸出が5424億1000万ドルで、前年よりも10.3%減少したと明らかにした。韓国の輸出が二桁の減少率を記録したのは、世界金融危機があった2009年(-13.9%)以来で10年ぶりだ。

産業通商資源部は米・中貿易紛争で107億ドル、半導体の下降期(ダウンサイクル)で328億ドル、原油価格の下落で134億ドルの輸出減少分が発生したと推定した。これは全体の減少分(625億ドル)の91.0%に相当する額だ。

全体的には不振だったが、意味のある成果もあった。

構造調整を成功裡に終えた自動車産業は輸出が増加傾向に転換したし、電気自動車・水素自動車、バイオ・ヘルスや二次電池などの新産業は、主力品目を交換する新しい輸出成長動力として成長した。

輸入は5032億3000万ドルで6.0%減少した。輸出と輸入を加えた総貿易額は1兆456億ドルを記録し、3年連続で1兆ドル達成した。

輸出が19カ月連続で減少した2015年と2016年は1兆ドルを超えたが、今年は12ヶ月連続の減少にもかかわらず年間貿易額1兆ドルを突破したわけだ。

産業部は「米・中貿易紛争、日本の対韓輸出規制、英国の欧州連合(EU)脱退(ブレクジット)に香港事態などの難しい対外環境と、半導体・石油化学・石油製品の業況不振の中で達成した成果」だと評価した。

歴代で貿易1兆ドルを達成した国は韓国を含む10カ国であり、3年連続で1兆ドルを達成した国は9カ国に過ぎない。

貿易規模の順位は、2013年以来の7年連続で9位を維持すると予想される。

貿易黒字は391億9000万ドルで、11年連続で黒字を続けた。昨年12月の輸出は457億2000万ドルで、前年同月比で5.2%減少した。 2018年12月以降で13カ月連続のマイナスだ。

ただし輸出の減少幅は7ヶ月ぶりに一桁に改善され、今年では2番目に小さな減少率を記録した。

半導体・石油製品の単価回復が遅れたし船舶の輸出も減ったが、米・中貿易紛争の1段階合意による期待感、対中輸出の回復、年末のショッピングシーズンによる情報技術(IT)品目の好調で輸出減少率が大幅に改善された。

日本の対韓輸出規制の影響は、現在までに制限的な状況だ。

今年の第1四半期は、韓国の輸出が1年あまりのマイナス行進を終えて、プラスに転換することが期待される。

韓国の輸出の最大の悪材料のひとつだった米・中貿易紛争が1段階合意に突入し、15日の署名を控えているうえに、米国・中国・ドイツの製造業指数がいっせいに上昇して、世界景気が回復すると見られるからだ。半導体業況の改善、船舶・自動車・石油製品などの輸出増加も肯定的な要素だ。
  • 毎日経済デジタルニュース局 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-01-01 14:49:07




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