サムスン「5G通信機器」…BMW製EVカーに搭載

サムスンとハーマンの電装事業が結実 

サムスン電子と米ハーマン(Harman)が共同開発した第5世代(5G)移動通信車載通信機器(TCU/Telematics Control Unit)がBMW製の電気自動車(EVカー)に搭載される。 5G TCUが実際の車両に適用される、世界で初の事例だ。サムスン電子は2017年に自動車電装専門企業のハーマン社を買収した後、自律走行時代に備えて電装事業の強化に力を加えてきたが、サムスンの情報技術(IT)とハーマンの電装技術が本格的な相乗効果を出して5G TCU市場を先取りするなど、事業の結実につながっているという評価だ。

サムスン電子は7日(現地時間)に開幕した「CES 2020」で、自律走行時代を迎えた5Gベースの「デジタルコックピット(Digital Cockpit)2020」を公開した。

デジタルコックピットは家庭用機器との接続性を向上させて、利用者にカスタマイズされたサービスを提供することができる未来型コネクテッド・カーのコックピット・プラットフォームをいう。サムスン電子はハーマンを買収した後、共同研究の末に2018年にデジタルコックピットを公開し、毎年これをアップグレードしてCESで公開してきたが、今年はさらに完成度を高めたという評価だ。

サムスン電子がこの日に公開したデジタルコックピットは、サムスン電子のIT技術とハーマンの電装技術が集約されたことを確認できた。 2020年型のデジタルコックピットは、ドライバー・搭乗者・歩行者の安全性と利便性に重点を置いた。まず5Gに土台して車両の内部や周辺に接続した。運転者の安全運転のために運転席側と前面ガラスの前にそれぞれディスプレイを配置して走行情報を提供し、運転席の中央ディスプレイを通じてインフォテインメントを楽しむことができる。

特にサムスン電子のコックピットは、音声認識プラットフォーム「Bixby」、スマートホームプラットフォーム「スマートシングス」と結合しており、車両の機能を音声で制御したり、車の中で座っていながら家の中の家電機器を動作させる作業も可能だ。サムスン電子の自動車用プロセッサ「Exynos Auto(エクシノスオート)V9」チップセットを搭載し、8つの車両内部ディスプレイと8つのカメラを効率的に動かす。

サムスン電子は2022年ごろから電装部門の売上げが急成長すると予測している。朴鍾桓(パク・チョンファン)サムスン電子電装事業チーム長(副社長)は、「電装の売上げは昨年と今年の世界的な自動車市場の不況にもかかわらず、10%ほど売り上げ成長を記録中」だとし、「サムスン電子とハーマンのシナジーが本格化する来年や再来年には、本格的な業績の上昇が予想される」と述べた。続いて「5G TCUは2番目、3番目の受注を取った。5G TCUはハーマンが全世界で1等を行くだろう」と自信を見せた。サムスン電子は2023年までに、電装部門の売上高は毎年2ケタ台の成長を記録すると見ている。

サムスン電子はこの日、別途にキオスクを設けて5GベースのTCU技術も公開した。特に世界初の5Gを適用したTCUの技術を披露して注目を集めた。 5G技術が適用されたTCUは多数の情報をリアルタイムで車両に提供し、さまざまなコネクテッド・カーサービスの実現を可能にする。例えば搭乗者は5G TCUを介して走行中の高精細(HD)コンテンツとマップをリアルタイムでダウンロードすることができ、シームレスにビデオ会議をしたり、ゲームストリーミングを楽しむことができる。

サムスン電子とハーマンが共同で開発した5G TCUは、2021年に量産されるBMWの電気自動車「アイネクスト(iNEXT)」に搭載される。 5G TCUが実際の車両に適用される最初の事例であり、サムスン電子とハーマンが共同開発した製品の最初の成果だ。

またサムスン電子はソウル市のバスとタクシーに5G TCUを搭載する実証事業を、SKテレコムと進めていると明らかにした。サムスン電子のパク・チョンファン副社長は「今回公開したデジタルコックピットは昨年に比べ、さまざまな運転環境でより安全で楽しくインフォテインメントを楽しめるようにした」とし、「サムスン電子が世界初で商用化した5G技術を電装分野に拡大して初めて車両用5G TCUを商品化し、技術革新を主導している」と強調した。
  • 毎日経済_ラスベガス=ファン・スンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-01-08 17:49:28