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ポスコ、10四半期ぶりに営業利益1兆割れ


  • ポスコ、10四半期ぶりに営業利益1兆割れ
  • 四半期別営業利益の推移


ポスコは昨年の収益性が悪化し、2018年よりも営業利益が30%ほど減った成績表を受け取った。特に昨年の第4四半期の営業利益は5576億ウォンで2018年第4四半期の半分以下に減少し、10四半期ぶりに営業利益が1兆ウォンの下に落ちた。

ポスコは31日、2019年の売上高(連結ベース)は64兆3668億ウォンを記録して、2018年よりも0.9%減少したと発表した。営業利益は3兆8689億ウォンで、同じ期間で30.2%減少した。純利益は4.8%増の1兆9826億ウォンだった。

2019年第4四半期の売上高は16兆431億ウォンで、前年同期比で3.5%減少した。特に営業利益は5576億ウォンで、なんと56.1%も減少した。これによって、2017年の第3四半期から昨年の第3四半期まで9四半期連続での「営業利益1兆ウォン以上」の記録が中断されることになった。世界的な景気減速と主要産業の低迷、保護貿易主義の強化などで販売条件が困難な中で、鉄鉱石や石炭などの原料価格が上昇したぶんを販売価格に適切に反映できなかった影響として分析される。

ポスコの関係者は、「収益性が悪化している環境の中でも、前年比40万トン増の3599万トンを販売した」とし、「高付加価値製品であるWTP(ワールドトッププレミアム)製品の史上初1000万トン販売突破と、ポスコインターナショナルによるミャンマーのガス田の生産・販売の好調による最大の営業利益の達成、ポスコエネルギーのLNG直導入、燃料電池の構造改編による営業利益の回復など、グループ各社の実績改善で営業利益の減少幅を最小限に抑えた」と説明した。

市況悪化の中でも財務健全性は継続して改善されている。連結負債比率は前年比で1.9%ポイント減の65.4%で、2010年以来の低水準を記録した。ポスコはこの日の理事会で、前年比での実績は低下したが堅調な連結純利益を記録し、2018年に続いて2019年の配当を1万ウォンで議決して株主還元に対する強化基調を維持することにした。

ポスコは今年の鉄鋼業界市況について最近、国内の流通価格と中国・米国など世界の鉄鋼価格はすべて回復を見せて反発傾向が続くと予想した。また去る1月15日、米・中貿易交渉ステップ1合意案の署名が完了し、対外不安要因がいくつか解消されたことも市況回復に肯定的な影響を与えるだろうと予想した。

ポスコは、安定した営業利益を確保しつつ将来の市場をリードできる製品としてWTP製品を選定し、継続的に販売を増やす一方で、地域・産業別の適正価格政策で収益性を確保していく計画だ。生産現場では生産性・品質・コスト競争力を向上させるために人工知能(AI)基盤のスマートファクトリを拡大し、本社と海外法人の品質保証システムを革新して「ワンポスコ(One POSCO)ワンクオリティ(One Quality)」生産体制を構築する予定だ。
  • 毎日経済_ソ・ドンチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-01-31 17:33:06




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