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起亜自動車、部品不足で減産に突入

「武漢肺炎」で配線材の需給に影響 

起亜自動車は配線部品の需給支障問題で、華城工場と光州工場の減産に突入した。中国の武漢で発生した「新型コロナウイルス感染症」が原因で配線需給に支障が出たことから、苦肉の策をほどこしたわけだ。起亜自動車の内部では、5日が工場の稼動中断の分岐点になると予想している。

3日の自動車業界によるとこの日、起亜自動車は華城工場と光州工場の組立3部が同じように生産削減を実施している。

この完成車工場では、車体をスタンド上げてラインに沿って移動させ、作業員が工程別に部品を組み立てたり、塗装作業などを進めている。しかし自動車用電線製品である配線ハーネスの在庫が不足するやいなや、一部のスタンドは車体を上げずに空の状態でラインを回している。業界ではこの措置を「空ボディを投入する」と言うが、事実上は部品不足のために車両の生産量を減らしたわけだ。年間56万台の生産能力を備えた起亜自動車華城工場は、大型スポーツ用多目的車(SUV)の「モハーベ」と「ソレント」などを生産している。光州工場の生産能力は年間45万台レベルで、小型SUV「セルトス」などを製造している。

起亜自動車労働組合の関係者は、「会社の立場でもラインを停止するのは無理があり、状況を判断しながら空ボディを投入している」とし、「空ボディの投入現況は工場別あるいは工程別で違いがあるが、車両の生産台数は全体的に減少すると予想される」と語った。

起亜自動車と現代自動車は中国に進出した韓国自動車部品メーカーのキョンシン、ユラ、ティーエイチエヌからワイヤハーネスの供給を受けている。しかしこれらの企業の中国工場が春節連休の延長で稼働せず、供給に問題が生じた状況だ。ワイヤハーネスは自動車に使用される電線製品で、中国の安価な人件費を利用して韓国産の電線を組み立てて韓国に逆輸出している。

起亜自動車労組によると、来る4日まで各工場ごとに部品の需給が難しいところは、スタンドに車体を上げずに生産量を削減する計画だ。特に5日から現代自動車に続いて起亜自動車もワイヤーハーネスの在庫不足の問題が現実化し、工場稼動の中断決定に関する分岐点になると思われる。

この日の午後、現代自動車の労使が配線需給問題に起因する休業条件の協議を終えた後に、起亜自動車の労使も同じ手順を踏む予定だ。起亜自動車労組側は3日午後遅くにも使用者側から公文書を送ってくることを予想しているが、休務条件をめぐって協議していくと明らかにした。

現代自動車グループの関係者は、「(中国)現地の協力会社はグローバルな部品供給システムに編入されており、韓国にも部品を供給しており、現代・起亜自動車の国内生産ラインの稼動停止は避けられない状況」だとし、「韓国と東南アジアなどで部品を交換調達し、現地協力会社の生産再開時の部品調達にかかる期間を短縮する」と明らかにした。
  • 毎日経済_パク・ユング記者 | (C) mk.co.kr | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-02-03 10:35:27




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