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カメラと共に出かけるソウル北村韓屋マウル


  • カメラと共に出かけるソウル北村韓屋マウル
カメラ好きであれば北村(プクチョン)に足を向けたことのない人はほぼいないだろう。綺麗に整備された観光地でもないのに、ソウル中心にある町に彼らが集まる理由は何か?恐らく原型として残された韓屋の情緒、そしてそれと融合した現代的な雰囲気がシャッターを押したくなる気持ちを刺激するためだろう。

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ソウル鍾路区嘉会(カフェ)洞と三清(サムチョン)洞一帯を指す北村は、清渓川と鍾路を基準とした上手(北方)に位置する村という意味で名前が付けられた場所だ。朝鮮時代から北村には王族や権勢のある士大夫(両班)たちが暮らし、現在の南山に該当する鍾路下手の村となる南村には下級管理者たちが暮らしたといわれる。北村が再び注目され始めた時期は2000年。「北村マウルづくり事業」が施行されたことにより、北村の不良韓屋と狭い路地を整備し、この一帯を歴史文化美観地区として指定して韓屋の無分別な改修を防いだ。こうして景福宮と昌徳宮の間にある村は再び北村と呼ばれるようになった。そして現在北村は若い恋人たちと家族などの行楽客、さらにカメラを持ったカメラ好きたちだけでなく、数多くの外国人たちも訪れる観光名所となった。

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▶ まずは北村マウル案内所から

地下鉄3号線の安国駅から北村出口(1、2、3番出口)に出たところから北村エリアは開始される。これといって決められたコースはないので、足の向くままに動けば良いが、北村での写真撮影が初めてであれば北村マウル案内所を訪れるようにしよう。安国駅から少しのぼった正読図書館前と齋洞小学校前、二箇所に位置する案内所ではマウル地図を手に入れることができるのはもちろん、チェックポイントに関する案内を受けることも可能だ。案内所が教えてくれた場所は北村8景。昌徳宮全景を見ることが出来る1景から始まって苑西(ウォンソ)洞の工房道、嘉会洞11番地一帯、嘉会洞31番地の丘、嘉会洞路地(下り坂)、嘉会洞路地(上り坂)、嘉会洞31番地、三清洞の石階段までを8景としている。以前には地図にも位置を表示し、それぞれの位置にフォトゾーンであることを知らせる標識もあったが、ある理由によって現在は無くなった。必ず情報が必要であれば、案内所にてチェックしてもらうか、まだ8景の表示が残っている外国人用の地図をともに手にすることも方法だ。

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▶ 「真の韓屋マウル」は必ず立ち寄ること

北村8景があるというが、この場所すべてを立ち寄る必要はない。路地が入り混じっており8景探しに集中している間に路地の些細なポイントを見逃す心配があるからだ。そのため枠にとらわれた構図を探すよりも、自由に散策しながら自らの関心事に集中するほうが良い。それでも3景である嘉会洞11番地一帯、5・6景、そして8景の石階段に向かうファゲ1ギルは逃せば残念な場所だ。3景と5・6景の路地は現代化された姿の中にも韓屋がもっともしっかりと残っている場所であるため「真の韓屋村」を撮影できる。ファゲ1ギルは正読図書館から三清洞ギルに向かう途中の上り坂に続く場所で、景福宮の向こうに仁王山と北岳山の全景を撮影するのに良い高さに道が続いている。北村路地を歩けば「展望台」であることを自認する場所がいくつか現れる。伝統家屋や一般家庭の形態をしているが、この場所に立ち寄れば幾重にも重なり合あって続く韓屋の屋根を見ることができる。ただし、すべて私設展望台で3000~5000ウォンの料金を支払わねばならない(飲み物含む)

一方、北村韓屋マウルに向かうカメラ好きに盗撮や騒ぎは注意してもらいたい。最近、北村のように観光化された地域が頻繁に訪問客によって頭を痛めている。実際に住民たちが居住する生活空間であるだけに、毎路地で行う会話の声も彼らにとっては騒音であることを心に留めておこう。

  • カメラと共に出かけるソウル北村韓屋マウル
  • MKスタイル イ・ジヌク記者 / 写真提供=月刊旅行スケッチ
  • 入力 2016-12-13 08:21:57




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