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ウェブトゥーン韓流、漫画の特性を無視したでたらめな翻訳を改善してこそ


韓国ウェブトゥーンが世界のデジタル漫画市場の「寵児」に浮び上がっている。米国と日本はもちろん、韓国漫画になじみがうすいヨーロッパまで、韓国のウェブトゥーンが広がる現象は嬉しくて誇らしいことだ。モバイル時代を迎えてウェブトゥーンの成長はより一層期待される。

世界デジタル漫画市場は、2015年9億9000万ドル(約1兆101億ウォン)で5年間で2倍近く拡張すると推定され、国内ウェブトゥーン市場は来年3000億ウォンまで成長すると予測される。ところが、今まさに翼を広げた「ウェブトゥーン韓流」の足首をつかむ問題がある。コンテンツと外国の読者の「橋」の役割をする翻訳だ。漫画の特性を無視したでたらめな翻訳のために笑いが蒸発される事例が頻繁だ。

国内人気ウェブトゥーン「心の声」は、ネイバーが日本に発売したアプリケーション「ウェブトゥーンズ」を通じて日本に連載中だ。斬新な発想と反転魅力は相変わらずだが、どうしてか日本では炸裂しない。流れを切る翻訳のせいだ。中隊長の病気休暇で現場を指揮することになった小隊長を扱った「ファイナルフュージョン」編を見てみよう。小隊長は「1、2、3小隊下車」と話すべきなのにとても緊張したあげく「1、2、3小隊合体」と失言をする。小隊長が困った表情を浮かべて「その日私たちは本当にぎこちなかったね」と苦笑する最後の場面が、日本のウェブトゥーンでは「その日私たちは本当に可愛かったんだよね」に化けている。笑うべきなのに首をかしげることになる。まったく脈絡が合わない。

「心の声」3話では、道に迷った主人公が慌てた顔で「ここはどこ? 私は誰?」と言うが、日本のウェブトゥーンでは「ここは誰? 私はどこ?」で表記されている。意味が違ってさらに主語と動詞が合わない。「ウェブトゥーンズ」アプリ使用の評価欄には「翻訳が変だ」という意見が上がってきている。

漫画市場の盟主である日本とアメリカに韓国ウェブトゥーンが上陸したが、誤訳のために笑いが配信されないのは実に残念だ。漫画専門の翻訳家があまりにもなく、保守が少なく、翻訳に立ち向かう人を見つけるのは難しいのが実情だ。

最近北米市場に紹介された韓国ウェブトゥーンは、ファンたちが自発的に翻訳したことで漫画の翻訳は「アマチュアファン」らによって維持されている。漫画専門の翻訳人がない「ウェブトゥーン韓流」は空虚な響きにすぎない。ウェブトゥーン輸出に歓呼する前にコンテンツと読者を連結する「橋」から直さなければならない。漫画専門翻訳人の養成は、今まさに翼をつけた「ウェブトゥーン韓流」の第一歩だ。
  • 毎日経済_イ・ソンヒ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-26 17:12:02




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