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サッカー場46倍のカジノリゾート「パラダイスシティ」…仁川永宗島にオープン


  • サッカー場46倍のカジノリゾート「パラダイスシティ」…仁川永宗島にオープン
  • < チョン・フィリップパラダイスグループ会長 >

仁川国際空港から南東方向へ車で5分走ると、Y字状の巨大なリゾート団地が目の前に繰り広げられる。ロビーに入る道に設置された屋外の噴水施設には、黄金の冠を形象化したチェ・ジョンファの作品「Golden Crown」が来場者を迎えてくれる。ロビーに入ると、有名作家のダミアン・ハーストが伝説のペガサスをモチーフにした造形物「Golden Legend」が翼を広げて立っている。まるで美術館に来たような錯覚を呼び起こすこの場所は、仁川永宗島国際業務地区に完成した北東アジア初の複合リゾート、「パラダイスシティ」だ。

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  • < ホテルのロビーに設置されたダミアンハーストの「Golden Legend」>


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  • < アレッサンドロ・メンディーニの「Poltrona di Proust」>

ロビーを通って建物の中央部である「WOW ZONE」の天井には、6200個以上のクリスタルで製作した巨大シャンデリアがかかっている。MOOINの作品である「Your Cristal」だ。20分おきにクリスタルが雨が降ったように動き、幻想的な雰囲気を演出する。右側を見ると、国内最大規模の外国人専用カジノが目に入ってくる。1万5529平方メートル(約4700坪)規模でサッカー場よりも大きなこのカジノには、夜景を楽しみながらゲームをすることができる「スカイカジノ」もある。すでに噂を聞いてきた外国人観光客がゲームを楽しんでいる。

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  • < ホテルプレジデンシャルスイート >

「韓流5.0」ベースのアートテインメント複合リゾートを標榜するパラダイスシティが20日にープンした。「韓流5.0」は、ホテル・カジノ・コンベンション・ショッピング・スパ・公演・クラブなどの様々なエンターテイメントを結合して、外国人観光客たちに新しい韓流を披露するという概念だ。これを基に、米国ラスベガスのように永宗島をエンターテイメントとマイス(MICE)産業の中心地として育成するというものだ。

パラダイスシティの敷地はサッカー場46倍の大きさである33万9000平方メートル(約10万坪)規模で、ホテル・カジノ・コンベンションが主組成されて来年上半期にはプラザ・スパ・クラブ・コンサート会場など様々な観光・エンターテイメント施設が入る計画だ。

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  • < 室内プール >


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  • < ホテルメインロビー >

パラダイスグループと日本のエンターテイメント企業セガサミーホールディングスの合弁会社であるパラダイスセガサミーが推進した事業で、2014年11月に着工した。第一段階事業費だけで1兆3000億ウォンに達する。

リゾートオープンを記念して開かれた記者懇談会で、チョン・フィリップパラダイスグループ会長は「パラダイスシティを全世界の人々が楽しむことができる韓流の代表地(K-Style Destination)にする」とし「外国人観光客2000万人時代に備え、国内外の観光需要を促進して低迷している観光産業に新しい活力を吹き入れる」と強調した。

彼は「パラダイスシティは、観光産業のファーストムーバー(First Mover)のパラダイスグループが最も成功させられる挑戦」とし「複合リゾートは国家経済に貢献できる重要な未来成長動力産業で、パラダイスシティを通じてグローバル複合リゾート企業に跳躍するだろう」と付け加えた。

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  • < リゾートの全景 >

パラダイスシティは地下2階・地上10階建ての建物で711の客室があり、三方向に伸びていくY字状に設計されたのが特徴だ。Y字状の中心空間である「WOW SPACE」を中心に、各120メートルの長さで建てられた三つのウィングがファミリーアミューズメント施設・カジノ・コンベンションなどに接続される。

1階には「インペリアルトレジャー」を含む6つのレストランとバー、韓国最大規模の外国人専用カジノである「パラダイスカジノ」、国内特級ホテルの中で最大規模のグランドボールルームを保有したコンベンションが入る。4~10階まではパラダイスホテル・リゾート客室が配置され、3階には3つのラウンジと屋内外プール・スパ・サウナ・フィットネス・キッズゾーンなどの様々な施設を備えている。

建物は、西洋の伝統的な建築様式を現代化した「コンテンポラリーデザイン」をもとに文様・色彩などの東洋的なコンテンツを組み合わせた。パラダイスシティのあちこちにはダミアン・ハースト、草間弥生、スボード・グプタ、イ・ガンソ、オ・スファンなど、国内外の有名作家の作品100点余りなど、すべてで2700以上の芸術品が展示される。

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  • < リゾート内の外国人専用カジノ >

地理的立地も強みだ。空港鉄道を利用すればソウルでも40分で到着することができて、仁川国際空港からリニアモーターカーとシャトルバスで接続されており、外国人観光客の訪問も容易だ。北京・上海・東京など北東アジア地域の大都市で1時間30分以内の距離に位置してアクセシビリティの面でも優れている。パラダイスグループはパラダイスシティオープン初期年150万人が訪問すると推定している。今後50年間の運営で78万人の雇用創出、8兆2000億ウォンの生産誘発効果、3兆2500億ウォンの付加価値を創出することができるという予想も出した。

ただし、中国のサード報復以来、これまで国内のカジノ業界の「大手」と言われてきた中国人観光客の減少は変数として挙げられる。これを克服するために、パラダイスシティは今後、市場を多様化して新たな市場と需要を創出するという構想だ。

チョン・フィリップパラダイスシティ会長は「中国のカジノの主要な顧客はハイローラー(high-roller・大きな金額を賭けるギャンブラー)が中心で、彼らは団体観光客というよりは個人的に動く傾向があり、影響が相対的に少ないのが事実」としながらも、「保守的な観点から、市場の多様化を考えていて備えている」と明らかにした。

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  • < パラダイスシティの地図 >

第2段階事業の青写真も示した。コンテンツの面でショッピングをすることができるプラザ、3000人を収容することができるクラブ、温泉と欧州のスパを結合して2000人まで収容が可能なスパ、超現実空間で構成する家族型エンターテイメント施設「ワンダーボックス」などが2段階事業として予定されている。チョン会長は「文化の複合空間であるサブカルチャーマーケティングは2万人が収容可能な空間に様々なイベントが繰り広げられるだろう」とし「複合リゾートとしての名目を備え、韓流を世界に知らせたい」と説明した。
  • 毎日経済 チェ・スンジン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-04-20 15:55:59




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