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カルチャー > カルチャー > [2017 ユース・カルチャー] #3 メジャーに抵抗するマイノリティなユース世代
#3. メジャーに抵抗するYOUTH, NonSensor
ヒッピーらは戦争に反対し、政治的イデオロギーの犠牲にはもうならないという意志を示した。ビート・ジェネレーションは、戦後の混乱した社会に馴染めず、それにより退廃的で狂気的な文学を発展させた。
それなら2017年のユース世代たちはそうだろう。この問いに対する解決策を模索するスタートが「マイノリティー」だ。
ユース・カルチャーは「抵抗精神」が根幹を成す。「2017 FWニューヨークファッションウィーク」のランウェイとリアルウェイを飾った反トランプキャンペーン「Tied Together」はユース世代の反抗が幼児的で未成熟でないことを物語っている。 ベーシックなTシャツにも強烈な自己主張が盛り込まれた文句が刻まれてこそ、飛ぶように売れるなど、彼らの意識の表現がすぐトレンドとなりファッション界に深刻な影響を及ぼしている。
したがって、社会的意識がある少数の若いアクティビストやクリエイターらはユース世代の支持を受けて、サービスあるいは消費財でもこのような意識を盛り込み、ユース世代の消費を導くことができている。
トランプの反移民政策を狙った私たちは皆1つという意味を盛り込んだAirbnbのアクセプテッドキャンペーン、フェミニストらを狙ったL'Orealの少数集団擁護マーケティングツールなどは、企業はユース世代の敵ではなく同志として再び立つことができるようにした。
Supermeはユース世代のこのような意識の深淵を掘り下げて数多くのマニアと廃人を量産した。
Supermeを創業したジェームズ・ジェビアはスケートボーダー出身で本人がユース・カルチャーの中心にいるユース世代だ。Supermeは「ドロップシステム」で多様な分野のアーティストとコラボレーションし、数量限定生産でユース世代の「対立欲求」を満たす。このような戦略でユース世代の共感を引き出すことができたのは、Supermeのキュレーティング能力に支えられたからこそ可能だったというのがファッション界の評価だ。
Vetementsとともにユース世代の象徴としてシンドロームを巻き起こしているSupermeは、反抗的なスケートボードの文化的アイデンティティ、一貫した普遍性、予想しなかった下位文化の深堀りの3つに要約することができる。何より「誰でもSupermeとのコラボで誰かを初めて知ったことが1度もないって言ったらそれは100%嘘だ」といわれるほど、アーティストを発掘して商品化する力量の卓越性には異見をはさめないというのがファッション界の一般的な見方だ。
[写真=MBC「自己発光オフィス」、tvN「鬼<トッケビ>」、赤頬思春期Facebook、Anderssonbell、87mm、D MUSEUMホームページ、Supreme Facebook、Vetements、トミー ヒルフィガーインスタグラム、Lecaf、FILAホームページ、エマ・ワトソンインスタグラム]