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「魅惑の南道紀行」海岸線に沿ってひろがる多島海の秘景 荷衣島①


平和の島「荷衣島(ハウィド/ハウィしま)」は全羅南道新安郡(シナンぐん)荷衣面(ハウイめん)の本島で、島の形が蓮の花が咲く姿と似ていることから「荷衣」という地名が付くようになった。木浦から南西に57.6キロメートル離れていて、隣接する新衣面とサムド大橋でつながっている。荷衣島特に故金大中大統領が生まれた故郷の村「後廣里(フグァンリ)」があるところでもある。

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  • 荷衣新島から大也島(テヤド)方面を眺めた風景。 写真:ⓒMKスタイル



故金大中大統領は子供の頃、ここで在野の学者である金鍊(キム・ヨン)先生から漢学を学んだ後に荷衣小学校に通い、12歳の時に木浦に移住した。その後、韓国民主化運動の指導者として投獄・軟禁・亡命生活など数えられない苦痛の歳月を勝ち抜いて、ついに1997年に大韓民国の第15代大統領に当選した。

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  • 荷衣島の故金大中大統領の生家に建てられた像。 ⓒMKスタイル



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  • 故金大中大統領の生家。父のキム・ウンシクと母チャン・スグムの間で3男2女の長男として生まれた。 ⓒMKスタイル



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  • 故金大中大統領の生家の追悼の壁。 2000年12月10日の民主化運動と平和統一に向けた努力が実を結んでノーベル平和賞を受賞した。 ⓒMKスタイル



荷衣島は朝鮮中期から光復後までの数百年間に、自分たちの開拓した農地を守ろうと不合理な権力と戦った島の住民の精神が残っているところとして有名だ。この荷衣島の精神は、韓国人初のノーベル平和賞受賞者排出という誇りにつながっている。

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  • 荷衣3島の農民運動の歴史を記念するために建設された荷衣島農民運動記念館。 ⓒMKスタイル



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  • 荷衣島農民運動記念館には農民の土地奪還に関する長年の闘争の歴史が記録されている。 ⓒMKスタイル



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  • 荷衣3島農民運動記念塔。土地奪還運動の発生当時、島の住民のために功を立てた人々の功績を称えるために建立された。 ⓒMKスタイル



荷衣3島の農民運動は島の村で起きた一介の運動ではなく、朝鮮後期から韓国近現代史を貫通する重要な出来事だった。 300年以上も続いた農民たちの土地奪還に関する闘争の歴史は、世界で類例を見ないほど長い時間のあいだ進められた農民運動として記録されている。

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  • 荷衣島の「德鳳講堂(トッポンカンダン)」の外部。故金大中大統領の師匠として有名な荷衣島の儒学者「草庵(チョアム)」金鍊先生の遺跡である。 ⓒMKスタイル



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  • キム先生に学びを請うために荷衣島を訪れる人が増えると、1952年に先生の弟子と近隣儒林たちが家の後苑に建てた德鳳講堂。 ⓒMKスタイル



故金大中大統領も小さい頃に学んだ德鳳講堂は、キム・ヨン先生の弟子たちが先生の後苑に建てた講堂だ。金前大統領は世上を去る4ヶ月前、2009年4月に荷衣3島農民運動記念館も開館式に出席するためここに立ち寄ったが、德鳳講堂の遺影の前で「この方が私を教えてくれた」と回顧したという。子供の頃に書堂(ソダン)の訓長(フンヂャン)だったキム・ヨン先生に対する尊敬と礼儀がどのよう篤いものであったを十分に推測できる。

  • [MKスタイル文•写真/イガンイン(旅行作家)
  • 入力 2017-11-29 16:57:37




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