嬉しい韓服デザインの進化


最近、韓服を着て故宮で記念撮影をする人を見る機会が増えた。見慣れた伝統的な韓服のデザインとは程遠くなったが、多くの人が韓服を日常で抵抗感なしに着るという面で肯定的だ。もちろん反対する声も高い。韓服の伝統的な美しさがまったくなく、格式にも合わないというものだ。

韓服のデザインは一体、どこまでが許されて、どの方向へと発展させなくてはいけないのか。グローバル舞台で韓服を見るには、韓国の服のデザインの世界化には、あとどれくらいかかるだろうか。幸いなことに今回の平昌五輪を通じて見えた韓服の進化はその可能性を感じさせてくれた。

韓服デザイナーのキム・ヘスンが少し前、2018FWソウルファッションウィークで初めてステージを披露した。何十年というソウルコレクションの歴史上、初めての出来事だ。ファッショナブルな韓服に対する韓国の大衆の関心を反映したものだ。また、西洋デザインを模倣しつつ実力を育ててきたデザイン業界に韓国的なルーツを反映しようとする風が反映されたものでもある。文化先進国であれば当然、自国の草根の要素を基盤にしたデザインの先進化を模索することが基本だ。今からでもこのような風が吹いていることは歓迎することだ。この新しい動きの呼び水になるのは平昌五輪だ。五輪とは全世界の人々の注目が集まる広報の場だ。一つの国のデザインのアイデンティティを表すにはこれだけの舞台は恐らくないないだろう。まして主催国だとしたら舞台の主人公として活躍を繰り広げる万般の準備を備えなくてはいけない。そのような意味から今回のステージで韓服の活躍は成功的だった。

実は世界的な舞台で韓服はつねに後回しだった。過去に風の服で有名なイ・ヨンヒデザイナーがパリコレクションに韓服を披露し続けたことを除外しては、これと言った持続的な舞台すらなかった。そのような私たちにとって平昌の舞台は実に巨大で膨大なメジャーステージだった。特に全世界の関心が集中する開幕式は私たちの服の底力を見せるのに十分だった。今回披露した韓服デザインのバリエーションはこれまでとは異なるいくつかの特徴を持っている。

まず、時代を網羅した。普通、韓服をテーマに舞台を作ると朝鮮時代の服飾を主に再現する。しかし、今回の開幕式は異なっていた。高麗時代の韓服を現代化したのだ。壁画からインスピレーションを受けて再現した韓服はラインとカラーが単純で、とても現代的にまで見えた。

次に韓服の部分的な要素だけを活用して韓服の美しさを見せた。以前までは韓服の舞台は伝統的な韓服の枠から大きく外れることができず、つまらない印象があった。しかし今回の舞台では異なっていた。チョゴリの掛け襟や結び紐なしにワイヤーと玉だけで韓服のシルエットを表現した選手団入場のプラカート要員たちのドレスがまさにそれだ。これは韓服だが韓服ではなく、韓服ではないが韓服の、その絶妙な地点を刺激した。

韓服がどれほど多様な方式へと形象化できるのか、その可能性を見せてくれたのだ。

最後に色のバリエーションが際立っていた。韓服といったら思い浮かぶ五方色と色とりどりの縞模様から抜け出して、ブラックアンドホワイト、トーンダウンした紫色やネイビーなどの色で現代的な感覚を加えた。

伝統を基盤にしたデザインの変化は持続的な支援と努力を必要とする。今回の舞台が一瞬のイベントではなく、韓服の持続的なデザイン開発の場になることを願う。
  • 毎日経済 Citylife 第622号(18.04.03) | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-04-01 04:30:27