Red Velvet…少女時代とf(x)の利点集めたGirl Crush


  • 昨年7月に発売した『The Red Summer』アルバムの写真。 (左から)ジョイ、イェリ、アイリーン、スルギ、ウェンディ。 写真提供= SMエンターテイメント



3日、Red Velvet(レッドベルベット)が平壌の柳京鄭周永体育館(ユギョンチョンヂュヨンたいいくかん)で『(Red Flavor(Red Flaver)』を歌うやいなや、北韓の観客たちは硬直した。現地で取材した記者の表現を借りるならば「微動だにしなかった」。しかし、いざステージに上がったRed Velvetは慌てることもなく、歌に込められた「果汁が溢れ出るような新鮮な美しさ」を遺憾なく披露した。 Kポップで最も急進的な音楽を追求しながら、国内で充分に経験した反応だったからだ。

Red Velvetがファンを説得するためにすごした歳月は、音源チャートに刻まれている。

ジニーミュージック(GENIE MUSIC)によると、2014年にデビューしたRed Velvetはアルバムタイトル曲で記録したリアルタイムチャート1位の占有時間は2016年までに35時間にとどまっが、昨年にいたって219時間に跳ね上がった。デビュー3年めで国内ファンを説得するところに初めて成功したわけだ。来る5月の日本進出を皮切りに、本格的に海外攻略に乗り出すRed Velvetの「SWAG」、S(強み/Strength)、W(弱み・Weakness)、A(所属事務所/Agency)とG(目標/Goal)を分析してみた。

1)強み(Strength):「Red Velvetだから大丈夫」いくつかの曲歌っても容認されている拡張性

Red Velvetの強みはさまざまなコンセプトを披露しても不自然ではない拡張性にある。明るく大衆的なコンセプトの「レッド」と、感覚的で洗練された感じの「ベルベット」を交互に試しながら、いまは実験性の強い歌を歌っても受け入れられる雰囲気が形成された。同じ事務所の先輩グループ「少女時代」が真摯な曲を発表したときに国民が当惑し、「f(x)(エフエックス)」が4次元の世界を標榜した末にイメージの罠に陥ってしまったことと対照的だ。大衆音楽評論家のチョン・ビョンウク氏は、「アイドルがだいたいにおいて具体的なイメージを意図するものとは異なり、Red Velvetは抽象的に二元化されたアイデンティティを持っている」とし、「レッドとベルベットの2つを超える、多彩なストーリーテリングとスタイリングが可能になった」と評価した。

女性ファンの支持も堅固だ。一般的にガールグループに期待されるかわいさや従順なイメージを脱皮したことが一役買った。リーダーのアイリーンはテレビ番組に出てもあまり笑わないという一部の批判を受けながらも、自分の落ち着いた性格をあえて隠そうとしなかった。インターネット書店のYES24.COMによれば、彼女が小説『82年生まれのキム・ジヨン』を読むと明らかにしたことで、先月の18~20日に当該の本の販売量は前週の同期間比で2倍以上に増加した。エンターテインメント業界を担当するリーディング投資証券(Leading investment & securites)のアナリストのチョン・スンホ氏は、「他のガールグループと比較したとき女性ファンが多い」とし、「女性ファンは男性ファンに比べてアーティストのためにより多く支出をするので、今後は肯定的な業績が期待される」とした。

彼女たちの歌は大衆と評論界から等しく支持を得ている。音源チャートで日間1位を11日間ほど占めた『Red Flaver』の場合、今回のアイドルSWAG分析に参与した4人の聴取者たちから最も良い評価を受けた。『Red Flaver』に対してSBSラジオ作家のキム・バニャ氏は、「強烈な視覚と甘い味覚にふっくらと弾む聴覚まで、すべての感覚を満足させる爽やかな果汁味」だと評価し、大衆音楽評論家のチョンビョンウク氏も「デビュー当時の感性で4年目の全盛期を開く反転のトラック」だとし、「中毒性のある魅力に決して容易ではないソングライティングと感覚的な歌詞で武装したアイドルポップの最前線」だと語った。さいきん発表されたR&Bダンス曲『バッドボーイ』についてアイドル専門のウェブマガジン編集長のミミョは、「魅力的な優雅さが可愛さという文脈の中に定着している魔法」と絶賛した。

  • 3日、平壌柳京鄭周永体育館で「われらは一つ」をテーマに開かれた南北合同公演で
    Red Velvetが代表曲 『Red Flaver』を歌っている。 平壌公演写真共同取材団



2)弱点(Weakness):SM内で事実上唯一のガールズグループ...肩の荷が重い

一方、少女時代とf(x) が活動を大幅に減らしたことから、Red Velvetにかかるプレッシャーはますます高まっている。 SMエンターテイメント内で活動中の事実上は唯一のガールズグループだからだ。 2014年にデジタルシングルを2回発売したRed Velvetは、2015年以降は毎年アルバムを2回以上発売するなど、カムバックサイクルがますます短くなっている。評論家のチョン・ビョンウク氏は「強いプッシュで活動の空白周期がますます短くなっている」とし、「歌と振り付けの習得と活動だけでも手に余るメンバーは、毎回新しいコンセプトの細部事項を熟知して振り付けの完成度を高める時間が十分ではない」と指摘した。

リーダーのアイリーンに対する依存度が高いという点も弱点として挙げられる。作家のキム・バニャ氏は「アイリーンはすべてのガールグループの中で最も顕著なリーダーだが、このために他のメンバーがあまり見えない」と批判した。miss A(ミスエイ)やf(x) などの特定メンバーの人気が絶対だったガールグループは活動が長くつつチームの原動力を失ったりした。

  • Red Velvetが2日、平壌玉流館で冷麺を食べる写真。「スェチョッカラク(鉄箸)」と「ヤンニョム(たれ)」が登場して話題を集めた。「平壌冷麺を食べるとき鉄箸を使ってはいけない」「平壌冷麺はたれを入れない」など、「ミョンスプレーン(麺splain/冷麺に対してしきりに説明しようとする態度)」を一発で倒したという評価だ。 平壌公演写真共同取材団



3)所属事務所(Agency):20年ガールグループのノウハウ、Red Velvetで集大成

実験的な性格を帯びているRed Velvetが代表アイドルグループに鎮座するところには、所属事務所の力が半分以上作用したという分析だ。 SMエンターテイメントがRed Velvetカードを出したのは2014年で、2NE1(トゥエニィワン)や4minute(フォーミニッツ)、miss Aなどの強いイメージを持ったガールグループの人気がややそがれた時だ。ミミョは「SMじゃない他の企画会社だったなら、デビューのころやや難解だという評価を受けたこのチームをプッシュし続けるのは難しかっただろう」とし、「少女時代とf(x) を通じて得た成功と失敗のポイントを、このチームに正反合でミックスした」と解釈した。

SMは総合エンターテイメント会社への進化も着実に進めている。『ヒョリの民宿2』『知っているお兄さん 』『キスまずでしょう』などの人気番組はすべてSMエンターの子会社であるSM C&Cの制作物だ。芸能・ドラマ制作を通じて事業ポートフォリオを広げるだけでなく、Red Velvetを含む所属芸能人の出演窓口も確保する戦略だ。ただし今後はSMが製作したコンテンツにSM所属芸能人が持続して登場することになれば、大衆の持つ疲労度が蓄積される可能性もなくはない。

4)目標(Goal):全力疾走のテンポ遅らせ、歌とパフォーマンスの完成度を持続

けっきょくRed Velvetのロングランのためには全力疾走するように走ってきた活動のテンポを一拍おそくして、歌とパフォーマンスの完成度を維持することが必要に思える。チョン・ンビョンウク氏は、「今のようにタイトなスケジュールを消化していては、イメージと体力が急速に消尽する」とし、「歌手生命と効率的な利益創出のためにも十分な休息が必要な時点だ」とした。キム・バニャ氏は「Red Velvetは最終的に音楽で浮かんだ」とし、「今のようにRedとVelvetの接点を見つけること、つまり最尖端の実験と大衆性のバランスを見つけるのがロングランの方法」だとした。Red Velvetは来月25日、北海道のわくわくホリデーホールでの公演を皮切りに、8回以上のコンサートを繰り広げる「Red Velvetホールツアー」を行う予定だ。
  • 毎日経済_パク・チャンヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-04-06 18:06:21