都心の中の遊び空間 ②「済州ビール」


コーヒーやミルクあるいはビールなどの代表的な飲食業界がオープンしたブランド体験館が連日、話題の中心にある。ホットなインテリアでまとめられた空間、限定的にリリースしたMD商品、製品のビハインドストーリーが込められたコンテンツなどが若い世代の好奇心を呼び起こしている。



ソウル市済州島延南洞、済州ビール

国産手作りビールの中でも最近、最も人気のある商品に生まれ変わったブランドがある。韓国ビールの新しい物語を繰り広げている「済州ビール」だ。「なぜわが国にはローカルフードとよく合うビールがないのか」「なぜ楽しめる醸造所がないのか」「なぜわれわれだけのクラフトビール文化を作れないのか」という無限の好奇心で始まった済州ビール。日本でもアサヒビールのような有名なブランドの場合は工場見学プログラムがあるほどだが、国内ではこのようなシステムや空間を容易に見出すことができないのが事実だった。韓国人のビール愛はどの国にも劣らないが、ビールに対しては門外漢であるわけだ。

そこで済州ビールのオープンはますます意味があり、話題になったのかも知れない。

済州島と呼ばれるローカルエリアのきれいな水と製造環境、30年のブルックリンブリュワリーのノウハウ、キャリア15年以上のブリューマスター、主材料である柑橘の皮特有のほのかな香りと、済州島の地形の特性を表現したパッケージの色やロゴマーク。これらすべての要素が集まって、人々にブランドイメージを刻み込んだ。最近、済州ビール醸造所が済州島の観光客には必須の観光コースになって、名前を徐々に広げ始め、済州島でしか入手できなかった済州ビールを、ソウルでも販売を開始した。

そしてこれを記念し、済州ビールがソウルの人々に特別な挨拶を渡す場所、特別なポップアップ空間が設けられた。



▶済州ビールのポップアップ空間、ソウル市済州島延南洞

最近、2030世代のSNSを埋め尽くした写真があった。延南洞ヨントラルパークに造成された緑の芝生の後ろに位置した大きな青い色の建物、それを背景にウェイティングをする人々のセルカ、爽やかそうに見えるビールとバーベキューなどの食べ物を一緒に撮影したモクスタグラム(料理+インスタグラム)、穏やかな午後の屋上でビールと一緒に映画を楽しむ場面などだ。この風変わりな風景を作り出したところが、まさに延南洞の済州ビールポップアップストアだ。

済州の清涼な水色を連想させるポップアップストア「ソウル市済州島延南洞」。外観を見るだけで息をのむよう暑さがいっそうやわらぐ感じだ。午後2時にポップアップストアがオープンしてすぐに人々が集まり始め、すぐさま待ち行列が長くなる。エディタもその行に相乗りした。「既存のヴィットエールビールを飲むか?」「それとも新製品のペールエールにするか」「ああ、友達と来たら黒豚のホットドッグも一緒に食べてみるのに」。いろいろな考えがあとからあとから浮かびつつ、10分ほど待っていたのだろう。私の番になって注文されたペールエールを一杯受けとって、ポップアップストアのあちこちを見物した。



ビールの泡が抜ける前に、まず2階の試飲スペースを訪れた。済州ビールとさまざまな料理を楽しめる空間だ。ペールエールの深いホップの香りを感じながら、開いたヨントラルパークの平和なようす見物した後、あちこちに置かれたサーフボードと海女の磯着、網、砂粒などで装飾されたフォトゾーンが目に入ってくる。そして残念な足取りを癒してくれるところは、ろうそくや石鹸、マグネット、専用グラスなどのさまざまなMD商品を販売している済州ビール小物店だった。比較的安価な商品を胸に抱いて、ポップアップストア見物を終えた。



ポップアップストア「ソウル市済州島延南洞」は、エディタのように済州ビールの個性を味わう最も基本的な体験から始まり、「ビールヨガ」「ビールキャンドル作り」、「マクラメ」ワンデークラス、済州ビールと済州ローカルフードとのフードペアリングを体験できる「フードラインナップ」イベントなどを行っている。ワンデークラスは予約開始直後に前回が完売になるほどの人気だった。その他にも、8月に済州で発売予定の済州ビール「ペールエール」タイプを限定的に公開するなど、ポップアップストアのイベントを最大限に活用した。



去る6月1日から6月24日まで、一時的に運営したここに人を呼び集めたのは、済州島に似た風景とインテリア、そしてSNSの口コミの力だった。潜在客にブランドを知らせることにとどまらず、「ビールを見て、新しい文化」を提示しながらだ。

今回のイベントを逃したと残念がらないように。済州市ハンリプ町に位置した済州ビール醸造所から、毎週木~日曜日ごとに進行する醸造所ツアーで少しは物足りなさをなだめることができる(事前予約制)。
  • 毎日経済_イ・スンヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-07-07 17:49:55