京東市場「八色鳥デート」…ソウル市東大門区


エキゾチックなインテリアに独特のメニューで視線をうばうホットプレイスデートが飽きたなら、人いきれのする市場でのデートはどうだろうか?

還暦を遥かに越えた京東市場(キョンドンシジャン)はさいきん若返っている。名を上げる感性スルチプ(飲み屋)、マニア層を抱えた有名食堂、季節の料理、体質別に合わせた漢方茶まで。共生プロジェクトで変身しようとする京東市場の魅力はまさに無尽蔵だ。

■ 初めて来た人はいても、一度しか来たことのない人はいない!京東練炭テジカルビ



そこいらのコギチプ(焼き肉屋)のように熱い鉄板が置かれるのを待ったが、いつの間にか焼きあがっておいしそうな豊かな肉の皿が登場する。食欲をそそるスパイスと、練炭で焼いたプルマッ(火香)まで加えたテジカルビ(豚ダルビ)が1人前で1万2000ウォン。ソースもかけずにおかずも載せず、本然の味を感じてみよと点の口にほりこむ。



「まさにこの味!」京東市場の商人たちの行きつけの店というウワサは嘘じゃなかった。あわてていくつか食べて、パムッチム(ねぎの和え物)、ニンニク、テンジャン(味噌)にたっぷりとつけたコチュをひとつ乗せて挑戦した。やっぱり別の新世界が繰り広げられる。さっぱりしたテンジャンチゲに一杯のご飯までさっさと片づけて、2000ウォンで追加注文したさっぱりした濃い煮干し汁のチャンチグクス()がまたよく入る。口の中に入れるしかない味だ。わざわざ京東市場を訪れるだけある食堂だ。位置はソウル市東大門区薬令西1キル34で、営業時間は12:00から22:00まで。日曜日は休業。



■ 京東市場つまみ食いあれこれ

市場の楽しみはつまみ食いではないだろうか?色とりどりの新鮮な青果物に目と鼻が大きく反応し、気分がアップする。好みの季節の果物をひと袋買って、ゴシゴシと拭いて口を大きく開いてかじる楽しみ、新鮮な蒸しトウモロコシの噛みごこち、路地の向こうから足を引くドーナツの香ばしい油のにおいは、1000ウォン札が何枚であれば十分な市場の中に幸せだ。

■ 京東市場に来たからには漢方茶。漢方振興センター「DABODRE(ダボドゥレ)」



京東市場は韓国で流通している漢方薬の70~80%以上をまかなう所だけに、多様な薬剤が並んでいる。京東市場に来たからには漢方茶はいかが?



ソウル漢方振興センターの入り口に位置した「DABODRE(ダボドゥレ)」は、さまざまな漢方茶を出すカフェだ。五味子茶をアイスで注文して一口吸ってみるとレモネード以上のさわやかな涼しさが全身を覚醒させる。エアコンの風で体がぞくぞくした日であれば、濃いナツメ茶もよさそう。体質や体調に合わせて茶を注文することができ、元気回復のためのワンゴンチャ(6500ウォン)、サラッとした肌のためのポスン茶(6500ウォン)、ダイエットのための茶、目の疲れをいやす茶、気管支の健康をのための茶などが用意されている。

△ 慶尚道式のあっさりしたソンカルグクスの定石「アンドンチプ」



京東市場の「アンドンチプ(安東屋)」を知らない者がいるだろうか?すでに有名な味の名店であるこの店は、市場で買い物をした後にぺこぺこになった胃をなだめるに申し分ない。

人気メニューの「安東カルグクス」(6000ウォン)は慶尚道式のカルグクスで、オルガリ(冬菜)のペチュ(白菜)が入っていることが印象的だ。すっきりとしたいわしのダシにきな粉を40%ほど入れた香ばしい麺が基本で、これに刻んだチョンヤンコチュ(激カラの唐辛子)とニンニクを好みで入れて食べてみればまた一品だ。一緒に出てくるチョプサル(粟飯)はテンヂャン(みそ)をのせて白菜の葉に包んで食べると、その味がさっぱりしてまた頼もしい。

淡白なスユク(ゆで肉)も人気メニューで、白菜を薄くあげた「ペチュヂョン」(6000ウォン)はちょっとした淡泊さに飽きを知ることなく入る。夏の季節にはメミルグクス(そば)に濃い豆乳の入った「コングクス」(6000ウォン)が人気だ。暑さと疲れた体力を一発で吹き飛ばす料理だ。「イヨルチヨル(以熱治熱)」のかなり熱い安東カルグクスか涼しく香ばしいコングクスか、これは問題だ。

位置はソウル市東大門区高山子路6キル、京東市場新館地下1階8-2号で、時間は朝の9時から夜の8時まで *日曜日は休業

△ ヒップホップの鳴る市場の中の宝探し



インスタグラムのハッシュタグに#相生場と打つと多くのフィードバックを誇るここは、流行の言葉で「雰囲気カンペ」だ。京東市場とつながった清涼里青果物卸売市場の売り場のあいだに、思いがけない複合文化空間でもある飲み屋が登場する。ともに共存して生きていこうという意味の「相生」と、市が立つ場所の「チャン(場)」が出会って「一緒に共存する市場」を目指すという相生場。若年層が共感して好む要素でいっぱいだ。古い倉庫を生かしたインテリアで、古いヴィンテージ感がにじみ出るが、この古いものの魅力が目を引く。高い天井と大きな窓から入ってくる光に、色とりどりのプリント壁紙と可愛らしい小物類は、人生に一度あるかないかの写真を撮れる最高の空間だ。

青年創業者が作った手作りのビールとおつまみを選んで注文できるが、さまざまなカクテルやチョップステーキ、パスタ、チキン、サラダ、オサムギョプ(五枚肉)のニラ炒め、クンムルトッポッキ、ナチョスなどのおつまみの種類も多く、味と趣を同時に感じることができる。午後の遅くから人々が集まり始める。市場のエネルギーをたっぷり受けて、トレンディな感覚も満喫できる市場の中の魅力満点の異色の場所だ。残念ながらルーフトップは工事中のため、当分のあいだは利用できない。

位置はソウル市東大門区高山子路36キル34で、時間は午後の5時から夜の12時まで  *月曜休館



  • 文と写真_チェ・ウナ(コンテンツプランナー)
  • 入力 2018-07-13 18:09:49