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「小確行」保証!五感満足「コースデザート」食べてみました


■ カロスギル「SONA」

去る16日のランチタイムに訪れたソウル市新沙洞のカロスギル(街路樹通り)に位置したデザート専門店「SONA(ソナ)」では、特別なメニューを受け取ることができた。最初のページをめくるやいなや見慣れないメニューが目を引く。高価なファインダイニングレストランにでもありそうなコースが書かれている。デザート3コースとコーヒーを含んで、4種類を2万4000ウォンで味わうことができる。

構成も一般コース料理と似ている。前菜デザートを手始めに、メインデザートは7つのうちから一つを選ぶことができる。ヴァシュラン、チョコレート、シャンパンシュガーボールなど、ソナの代表メニューは食べる楽しみだけでなく見る楽しさまで加える。カートに入って受け見ることになる仕上げデザート「プチフール」まで、3つをことを選べば1人前のコースが終わる。プチフールはフランス語で「小さなオーブン」という意味で、オーブンで焼いた小さなデザートを意味する。

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  • ソウル市の新沙洞に位置するデザート専門店「SONA」。 写真=リュ・ヘギョン研修記者



デザートだけでコースを設定した専門店が続々と登場している。ソナは去る2013年に「デザートコース」を披露した。当時、韓国ではまだ見慣れないコースを果敢に売り出したわけだ。

ソナのオーナーシェフであるパティシエのソン・ヒョナ氏は、米国で勉強した時代に働いていたミシュラン3つ星店のデザートを見て、「価格の負担から目と口の両方を楽しませるデザートを味わうのは難しい」という物足りなさを感じたという。

ソン シェフはすべての年齢層が新しいデザートを楽しめるように単価を少し下げて、甘すぎないように韓国式にフランスのデザートを再解釈して旬の果物を使った。オープン序盤には利益を出せなかったが、最近の1~2年で雰囲気が大きく変わった。最近、週末は待つことが必須になるほど多くの人が訪れる。ソン シェフは「メイン料理の後に食べるデザートという概念ではなく、デザートそのものだけを楽しむ人々が増え、こんな文化が広がっている」と説明した。

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  • デザート専門店ソナのデザート。 写真=ソナ提供



■ 大邱市の「10月19日」

今年の初めにオープンした大邱広域市中区三德洞(サムドクトン)の「10月19日」でも「デザートコース」を経験することができる。

ユン・ソンイ氏とパク・チヒョン氏のパティシエ夫婦がシェフのデザート専門店だ。夫婦の結婚記念日が店の名前になった。料理をしていた夫婦は、オーストラリア留学時代からデザートに興味を持った。ユン・ソンイ シェフは「私が知っていることを人々に紹介したかった。プレーティング料理(ボウルの上に食べ物を盛って装飾を施したもの)に多くの人が気軽に接するようにしようと思ったところ、好き嫌いのないデザートを選択したんですよ」と「10月19日」の誕生の理由を説明した。

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  • 「10月19日」の外観。 写真=10月19日提供


10月19日のコースの構成は、料理をしていた夫婦の目が生かされている。食品に使用される食材を使って、実際の「コース料理」のような感じを生かした。 4コースの始まりは一般的な食材を使用したデザートで、食事をするような感じを与えるために努力した。その後もさわやかなデザートから重いデザートの順にコースを設定した。ユン シェフは「飲食店のように季節ごとに設定が変わり、その季節で一番良い食材を使っている」と自負心を見せた。フードプレイティングも高級レストランに劣らず華やかさを誇る。ウェルカムデザートの3つのコースを加え、4種類のデザートを2万2000ウォンで楽しむことができる。

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  • 「10月19日」のメニューやデザート。 写真=10月19日提供


ユン シェフは「人々が負担を感じずに、軽くデザートコースを楽しむことができたらいい」とし、今後は韓国のデザート文化がさらに拡散することを願うという期待感を示した。

専門家らは韓国にデザート文化が拡散する背景には、「ソファクヘン(小確行=日常で感じることができる、小さいながらも確実に実現可能な幸せ)」という社会現象があると説明する。食事よりも安価に高級文化を楽しむことができるからだ。デザート専門店を頻繁に訪れるという会社員のチョン・ヒヂンさん(26)は、「ご飯よりも高いという話もありますが、それでも目で見ても楽しいし、甘い食べ物を食べると疲れた日常のストレスもほぐれて満足感は大きい」とし、高価なデザートを食べることは惜しくはないと言う。
  • 毎日経済デジタルニュース局_リュ・ヘギョン研修記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-08-17 17:17:55




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