トップ > カルチャー > 韓国探訪 > ソウルの小さな博物館旅行(4/4)

ソウルの小さな博物館旅行(4/4)

博物館に行く楽しみ四種類 

堅志洞 木人博物館


  • ソウルの小さな博物館旅行(4/4)
2006年キム・イグァン館長が開館した国内で唯一の木彫刻像専門の私立博物館だ。木人は木偶・木像・木偶人とも呼ばれるが、村の入り口に立てたジャンスン(※1)やソッテ(※2)、そして寺院や神堂に使用された宗教的・呪術的な性格の木彫刻像、婚礼用木雁と祭祀用木魚、喪輿に装飾する儀礼的性格の木彫刻像、長寿と福禄を祈願する民芸的性格の木彫刻像などが木人に該当する。木人博物館には、8000点余りの木人が展示されている。また、多様な民俗資料と喪輿の花房、木人像などが視線をとりこにする。民画や陶磁器でない木人という異色の芸術作品に出会える瞬間だ。木彫刻像からは、古い木の香りときめがそのまま感じられる。また、立体的な模様と華やかな色合いで、それぞれの個性を誇っている。

観覧料:大人5000ウォン(65歳以上3000ウォン)
利用時間:火~日曜日 10:00~19:00 
毎週月曜日、旧正月、秋夕休館
位置:曹渓寺向かい側 仁寺洞入り口
住所:ソウル市鍾路区堅志洞82
周辺旅行地:仁寺洞、北村、鍾閣、清渓川
問い合わせ:02-722-5066
www.mokinmuseum.com

南大門路 貨幣金融博物館


  • ソウルの小さな博物館旅行(4/4)
1909年10月に「朝鮮銀行」として設立、1950年から「韓国銀行」として使用されてから貨幣金融博物館になった。史跡280号として韓国の代表的な近代建築物のうちのひとつだ。古代貨幣をはじめ、現在通用される貨幣と記念貨幣の実物3500点余りを1、2階に分けて展示している。1階展示室には、東西古今の多様な貨幣が集まっている。古代貨幣から高麗・朝鮮・大韓帝国時代にわたり現在の貨幣が発生した変遷史をひと目で見ることができる。韓国だけでなく、中国・日本の貨幣の歴史と、西洋の古貨幣も展示されている。2階展示室は、主に体験をテーマにしており、とくに子どもたちから大きな人気を得ている。パズルのピースを合わせて貨幣の単位を当てる「貨幣単位パズル」、紙の上にかわいらしいスタンプで珍しい昔のコインの模様を押すことができる「こん!こん!こん!」など、楽しい体験空間がある。

観覧料:無料
利用時間:火~日曜日 10:00~17:00
毎週月曜日、旧正月連休、秋夕連休、12月29日~1月2日、勤労者の日、公休日休館
位置:南大門市場向かい側 韓国銀行
住所:ソウル市中区南大門路3街110
周辺旅行地:南大門市場、明洞、市庁前
問い合わせ:02-759-4881
http://museum.bok.or.kr

東崇洞 セッテ博物館


  • ソウルの小さな博物館旅行(4/4)
セッテは鍵を意味する慶尚道と江原道の方言。チェ・ホンギュ館長が、19歳の時から収集した4000点余りの鍵が展示されている。博物館建築は韓国の代表的な建築家の一人であるスン・ヒョサン氏が設計を手掛け、Cor-ten Steel素材を使ってセッテという博物館の主題をより一層浮き彫りにした。展示室は、合計3つで構成されており、世界の鍵という鍵は全て集めたような感じだ。とくに、韓国民族の鍵と錠前に対する歴史が、余すところなく込められている。統一新羅時代に作られた鉄製錠前から朝鮮時代の秘密錠前まで多彩で果てしない。朝鮮時代の遺物が最も大きな比重を占めている。1階カフェと2階アートショップ、3、4階ギャラリーと5階博物館が一つの建物に集まった複合空間だ。ギャラリーでは、「セッテ」のコンセプトと符合する金属工芸作品を主に展示する。

観覧料:大人3000ウォン、青少年2000ウォン、満6歳~小学生1500ウォン
利用時間:火~日曜日 10:00~18:00
毎週月曜日
位置:大学路韓国放送通信大裏側 
住所:ソウル市鍾路区東崇洞187-8
周辺旅行地:大学路、梨花洞、ソウル城郭落山公園
問い合わせ:02-766-6494
www.lockmuseum.org

加陽洞 ホ・ジュン博物館


  • ソウルの小さな博物館旅行(4/4)
東医宝鑑の著者であり、韓国最高の漢医師だったホ・ジュンの故郷が江西区だという点を記念するため、設立された博物館だ。ホ・ジュンと漢医学関連の遺物372点を展示している。とくに、漢薬材を直接切って薬材袋に包んでみる漢薬体験室は、子どもたちの体験学習施設としても推薦する価値がある。体験空間には、実在する漢薬材と薬材機器を配置し、誰でも手軽に触ってみることができるようにした。薬材を磨いで砕くのが目新しいのは大人も子どもも一緒だ。直接漢薬材を触り、その香りを嗅いでみると、自然と好奇心が湧くところだ。薬材を薬袋に包む体験や、四象医学に基づいた自らの体質を調べてみるコーナーも人気だ。

観覧料:大人800ウォン、子ども、青少年、軍警 500ウォン
子供の日、旧正月連休(当日除外)、秋夕連休(当日除外)、三一節、光復節、開天節、毎月第2・第4週土曜日は無料
利用時間:火~日曜日 10:00~19:00 毎週月曜日、旧正月、秋夕は休館
位置:加陽2洞住民センター近く
住所:ソウル市江西区ホジュン路87
周辺旅行地:宮山公園、コンアムナル公園
問い合わせ:02-3661-8686
www.heojun.seoul.kr

世界装身具博物館


  • ソウルの小さな博物館旅行(4/4)
詩人であり随筆家のイ・ガンウォン館長が、外交官の妻でブラジル・エチオピア・ドイツ・コロンビアなど、9か国を往来しながら生きてきた人生の記録を盛り込んだ所だ。彼女が収集した多様な民族の歴史と歳月の力がしみついている伝統装身具1000点余りが、2004年、世界装身具博物館に巣をつくった。展示室は、1階常設展示館から2階の特別展示へと続く。1階展示室の階段を上がると、左側にジュエリーガーデン(Jewelry Garden)がある。9個の四角いガラスケースの中に展示された装身具は、この博物館のハイライト。インドの指輪からチベットの男性が愛用する火打石かばん、アフリカの女性の髪留めまで、世界あちこちの多様な装身具に出会える。2階へ上がると、現代宝石がある。1階の宝石に比べて華やかになった変化が感じられるが、「18世紀の華やかで繊細なデザインが、19世紀の多様な色彩に変化しながらカメオ・真珠・金・銀などの宝石が挿入されたから」だという。

観覧料:大人7000ウォン、学生5000ウォン
利用時間:水~日曜日 11:00~17:00
毎週月、火曜日は休館
位置:正読図書館裏側、北村を上がる道
住所:ソウル市鍾路区花洞75-3
周辺旅行地:北村、三清洞
問い合わせ:02-730-1610
www.wjmuseum.com

三清洞 みみずく博物館


  • ソウルの小さな博物館旅行(4/4)
ベ・ミョンヒ館長が30年間収集したみみずく関連の美術品ならびに工芸品が見られる所だ。30坪余りのこじんまりとした空間には、指輪に刻まれたとても小さなみみずくから陶磁器、絵画、屏風などに刺繍されたみみずくまで並んでいる。続いてアフリカのジンバブエから渡ってきたみみずくの石像、エジプト産たばこ入れに刻まれたみみずく、チベットで作られた白銅のみみずく、みみずくの鳴き声を出すスペイン産の笛まで、全世界の名札をつけた2000点余りの「みみずく」たちが占拠している。家庭の家を改造して作ったみみずく博物館は、ツタなど外観からみみずくが生きる森を連想させるが、博物館の中に入ると、たちまちあらゆる表情のみみずくと楽しく向き合うことができ、カフェ空間で茶を飲むこともできる。

観覧料:大人5000ウォン、学生3000ウォン
利用時間:木~日曜日 10:00~19:00 
毎週月、火、水曜日は休館
位置:三清洞監査院方向 坂入り口路地の中
住所:ソウル市鍾路区三清洞27-21
周辺旅行地:三清洞、三清公園、景福宮
問い合わせ:02-3210-2902

(※1)ジャンスン・・・石や木に人の顔を刻んで村や節の入口や道端に立てた道標
(※2)ソッテ・・・村の守護神と境界の象徴として村の入り口に立てたポール
  • Citylife_イ・ヨングン(旅行作家)写真_各博物館
  • 入力 2012-02-15 12:04:00




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア