済州島のみかん、どれだけ知ってますか?



「甘ったるい露地ミカン。そしてハルラボンは正月をすぎると甘くなります」。去る12月28日、済州の西帰浦市下孝洞(ハヒョドン)のハルラボン農場で会った孝洞農協のカン・スンテク組合員(67)は、今年の豊作への期待感を表わした。最高級品のミカンと満柑類(マンガムリュ)の産地として有名な孝洞農協(地域農協)。済州島柑橘農協をのぞいて、昨年は柑橘類の販売金額が440億ウォン台で島内最高水準だ。

特に現代デパートやロッテデパートなどの高級商品を扱うところで集中管理する。満柑類は1月から最盛期を迎える。カン・ゴンシク孝洞農協センター長は、「韓国の消費者は味にうるさく、酸味が少なくて甘みの強い商品を好むことから、国産柑橘類は日本産よりもおいしい」とし、「今年は酸味が早く抜けただけに農家の期待が大きく、一部のアパートでは婦人会で大量に購入する」と言う。昨年の冷害と猛暑で品質の良いリンゴと梨を手に入れることが難しいうえに、正月ころは満柑類の旬なので、最近は正月の贈答品として満柑類が脚光を浴びている。

ハルラボンは特有の外観のおかげで、贈答品としていちはやく定着した。レッド香(レッドヒャン)と天恵香(チョネヒャン)は栽培農家が少なく、価格もさらに高価だ。農家で糖度を測定して空輸し、デパートのギフトセットのために再び検査を経て、さらに見栄えのするものをそろえる。現場でビニールハウスのレッド香を一つ取って味をみたところ、甘みが口いっぱいに広がった。特に正月の贈答品用の満柑類は凍結被害を防ぐために、温度を合わせようとする農家の心のこもった手入れが発送直前まで続く。

冬のビタミン不足を解決してくれる柑橘類は、ますます多様に進化している。

済州地域の露地ミカンは年末までに旬の季節を終えて、1月になると本格的に全盛期を迎えるさまざまな品種の満柑類にバトンを渡す。満柑類は完全に熟したときに穫り入れる柑橘という意味で、ほとんどのビニールハウスで栽培される一般的な柑橘類よりも大きくて糖度が高い。ビニールハウスで暖房を入れて栽培するだけに価格の高い高級フルーツ類だが、糖度が高くてオレンジよりも食べやすい。現代デパートのイム・チュンホ果物野菜バイヤーは、「ヘゴリ(ある年に味が落ちると翌年の味が良くなる)特性を考えると、今年の満柑類の糖度は例年よりも1ブリックス(Brix)ほどさらに高まるものと期待される」と語った。

満柑類は比較的大きくて価格は高価でだが、売上げは着実に伸びている。ロッテマートによると満柑類の売上げ構成比は、2016年は16.7%に過ぎなかったが、2017年に17.8%、2018年には12月23日現在で18.6%に増加した。満柑類の代表選手と言えるハルラボン、天恵香、レッド香、黄金香の4種が売上げの大半を占めている。これらの「満柑類四天王」の他にもさまざまな品種が加わった、満柑類の特性と最もおいしく食べることができる時期を調べてみよう。まずは見た目から目立つ代表走者のハルラボンだ。

ハルラボンはオレンジに近い清見(チョンギョン)が温州みかん(ポンカン)と出会って誕生したもので、満柑類の中で最も成功した品種にあげられる。蔕(へた)の形状が漢拏山に似ていることからハルラボンと命名された。皮は厚く風合いが粗い方で、糖度は高く果汁が多いことが特徴だ。皮をはがす時に出る香りを十分に吟味した後、果肉をかじれば心地よい酸味が口の中に広がる。収穫時期は12月末から4月末までで、長い方だ。糖度も13~14ブリックスで高い方だ。

  • 黄金香(ファングムヒャン)



ハルラボンのようにへたの部分が軽くとがっている黄金香(ファングムヒャン)は、ハルラボンと天恵香を交配させた品種だ。「ベニーマドンナ」ともいうほのかな香りと爽やかな味が一品だ。他の満柑類に比べて粒が小さく、異物感が少ないながらも柔らかい甘さが特徴だ。

レッド香(レッドヒャン)はハルラボンと柑橘(ポンカン)が混じった品種で、ほのかに赤い色がまじってレッド香と呼ばれる。一般的なミカンよりも2~3倍大きく、すこし平たいながらもややごつごつした感じだ。皮は薄い方でよくはがれ、身はあつくて果肉が柔らかい。収穫時期は12月末から4月までで、ハルラボンと競合する。糖度も13~14ブリックスで最も高い。

天恵香は国産オレンジのチョンギョンと柑橘類のアンコールを交配して、さらに柑橘類のマーコットを交配して育成した。「天から降った香り」という名前を得たほどに美味しい。形状が若干平らで横に広がった形で皮が非常に薄く、ハルラボンほどに糖度が高くて酸味が少ない。進之香(チンヂヒャン)はチョンギョンと興津早生ミカンが混ざったものだ。形状はミカンと似ているが皮が薄くなめらかで、柑橘とは全く異なる味でありがながら、糖度が非常に高い。済州柑橘農協が「カラ香」で商標登録したナツミ品種は「キュルロ香」に統合された。満柑類の中では最も遅い、4月末~5月初めに出荷される。

ロッテマートのアン・セミン果物MD(商品企画)は、「さまざまな味と香りの満柑類が持続的に開発され、カソンビ(価格対性能比)とソファクヘン(小確幸)というトレンドの中で、一般的なみかんに比べてやや高い価格にもかかわらず満柑類の売上げが継続的に成長している」と語った。
  • 毎日経済_西帰浦=イ・ハンナ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-01-11 19:05:55.0