オークション価格60億、金煥基「ハンアリ」


  • 金煥基の1957年の半具象画「ハンアリ」


満月のようにボリュームたっぷりのタルハンアリが、今年の春のオークション市場に福をもたらすだろうか。ソウルオークションが新沙洞の江南センター開館後、最初に開く12日のメジャーオークションに金煥基(1913~1974)の半具象画作品「ハンアリ」で勝負をかける。緑の背景にタルハンアリと梅、鶴、月を調和良く配置した絵画で60億ウォンから競売が開始される。

創立20周年を迎えた昨年5月、香港オークションで金煥基の1972年赤の点描画「3-Ⅱ-72#220」で韓国美術オークションの最高記録を立てたソウルオークションが、重要な時期に出す作家はやはり金煥基だ。1957年に44歳の金煥基が仏パリで故国への郷愁と情熱を捧げた 「ハンアリ」で、作家の半具象画で最高価格に挑戦する。

昨年3月末、ソウルオークションの香港オークションで1954年の「ハンアリと詩」が39億3000万ウォンで売れ、金煥基の半具象画作品の中で最高値を更新している。具象から抽象に進む前に出した半具象「ハンアリ」は、金煥基図録の表紙作に選ばれた作品だ。作家のニューヨーク時代(1963~1974)の抽象画の点描画シリーズよりも価格は低いが、 「ハンアリ」は1950年代の半具象画の中で最も大きな作品として知られた。その頃のほとんどの作品は30号の下だが、この作品は横145㎝と縦88.5㎝で金煥基作品の原型を見せるという評価を受けている。

彼は朝鮮のソンビを象徴する学と梅そして白磁など、韓国の伝統的な素材で世界に通じる現代造形美を構築した。特に「ハンアリの鬼神」というニックネームを得るほど、タルハンアリの無心の美しさに魅入られて収集に熱を上げることもした。

「ハンアリ」を含めて金煥基の作品4点が同時に出品される。ニューヨーク時代に対応する1968年作「無題」は、楕円が中心に向かって集中する十字構図シリーズだ。青い色を主に使用して上部と中央に紫を加味し、画面に重厚感と洗練さを加えた。オークション推定価格は4億~6億ウォンだ。 1968年作 「8-Ⅴ-68#18」は、1968年にニューヨークのゴッサム書籍での個展に出品された作品だ。音を可視化し、オークション推定価格は2億5000万~5億ウォンだ。 1968年に製作された出品作「3-Ⅱ-68Ⅱ」は、新聞紙全体を色で埋めた。赤、青、緑の点と点の間の空間に白を加味し、キャンバス全体が明るくて軽快なリズムに満ちている。オークション推定価格は8000万~1億5000万ウォンだ。

ソウルオークションは、今回のオークションに金煥基作品をはじめ、主要な近代作家の作品などの美術品117点、150億ウォン規模(低い推定価格基準)を出品する予定だ。

  • 高麗仏画「阿彌陀佛図」


珍しい高麗仏画「阿彌陀佛図」も推定30億ウォンで新しい所有者をもとめる。仏が極楽浄土で説法する姿を表現した「獨尊阿弥陀如来図」だ。ソウルオークションは「胸の卍字文、三角形装飾、袈裟(僧侶の法衣)の蓮の花模様など構成要素、赤と緑の顔料を濃淡の変化なしに使用して、その上の空間を金文様で埋める技法を通じて高麗仏画ということを確認した」と説明した。

李仲燮(イ・ヂュンソプ、1916~1956)の「帰らざる河」は、1956年にソウル市の貞陵(チュンヌン)で人生の最後の日々を送っているとき描いた作品だ。紙の表裏の両方をもちいた両面画で、推定価格は3億~4億ウォンだ。彩色方式と窓にもたれている人物の姿勢、犬などの違いがあるが、両面ともに家に帰ってくる女性と窓にもたれている人物を同一の素材で使用し、ひとつの話のように感じられる。

朴壽根(パク・スグン、1914~1965)の「家路地(昌信洞風景)」は瓦の家とわらぶきがまじったソウルの昌信洞路地の入り口で、男の子と女の子が向かい合って座り遊ぶ姿を眺める人物を描写した。昌信洞は朴壽根が生前住んでいた町で、オークション推定価格は4億5000万ウォンだ。都相鳳(ト・サンボン、1902~1977)の作品も2点が出品される。 1971年の作品「静物」は果物や花の色味を多彩に使用し、推定価格は2億7000万~4億ウォンだ。1963年作の「花」のオークション推定価格は3000万~5000万ウォンだ。重厚なマチエール(質感)が引き立つ李鳳商(イ・ボンサン、1916~1970)の1962年作「朝」も出品される。オークション推定価格は1億2000万~2億0000万ウォンだ。

出品作品は12日までソウルオークション江南センターで展示され、誰でも無料で観覧することができる。
  • 毎日経済_チョン・ヂヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-03-07 21:33:01.0