Kウェブトゥーン、北米市場を席巻


  • 去る12~13日(現地時間)、米ロサンゼルスで開催されたコミックコンイベントで、地元のファンがネイバーウェブトゥーンの漫画『Lore Plympus』のコスプレで記念撮影をしている。 写真提供=ネイバー


「知っている。ウェブトゥーンの始まりは韓国だということ。スマートフォンでも見やすいので毎日見ている。好きな作家に会って気分が良い」

去る12日(現地時間)、米ロサンゼルスのコンベンションセンターで開かれたLAコミックコン現場で会ったコーラル・ジェイミーソン(26才、LA在住)氏はこう語った。ネイバーが韓国のウェブトゥーン制作ノウハウを携えて、米国を初めて訪れたのが去る2014年。いまや北米で月間900万人の読者が、ネイバーの作成したウェブトゥーンプラットフォーム「ウェブトゥーン(WEBTOON)」を訪問している。ウェブトゥーンのユーザのうち75%が24歳以下で、10・20世代に特に人気だ。このような数字が証明するように、この日のLAコミコン現場の片隅に設けられたネイバーウェブトゥーンのブースには、作家のサインをもらうために並んだファンが人だかりを成した。

「ウェブトゥーン」プラットフォームで2億5000万人以上のヒットを記録した人気ウェブトゥーン『Lore Plympus』を描いたレイチェル・スマイス(Rachel Smythe)氏のサインをもらうために並んだ人々は、一時間が経っても減らないほど大人気だった。サインを受けた後、本紙と会ったエイミールソンハワード(40才、アーバイン在住)氏は、「一時間ほど待ったが、まったく待つの価値なかった」とした。

『Lore Plympus』は、ギリシャ神話をディズニー風の絵柄に、幻想的な色彩で描かれたスマイス作家の最初の作品だ。デビュー作にもかかわらず、今年7月には米国漫画界のアカデミーと言えるアイジュノ賞の候補に上がったし、去る10日には米国の代表アニメ製作者であるジム・ヘンソンがこの作品をアニメにする計画も発表した。ネイバーウェブトゥーン関係者は「韓国で初めて開始した「ウェブトゥーン」が世界で最も大きなコンテンツ市場である北米での一つのジャンルとして認められた信号だと思う」と語った。

特にネイバーは本で見ていた「漫画」をスマートフォンで見る「ウェブトゥーン」という形態に移す過程で、コンテンツが絶えず生産されるように誘導する生態系をうまく造成したという評価を受けている。その証拠に、ネイバーの「ウェブトゥーン」プラットフォームに含まれる若手作家の登竜門「キャンバス(Canvas)」には一日に1000以上のエピソードが着実に上がってきており、全世界で58万人の作家が作品を上げている。ここで作品性と作画の実力などをネイバーエディタに認められれば、正式にネイバーウェブトゥーンと契約することになり、「ウェブトゥーンオリジナル」という名前で作品を作ることになる。現在、オリジナル作家の数は約200人で、毎週150本の作品が更新されている。

  • 去る12~13日、米ロサンゼルスで開催されたコミックコン(Comic Con)の現場でネイバーが作成された「ウェブトゥーン」プラットフォームに漫画を連載している北米作家からサインをもらうために列に並んでいるファンたちの姿。



このようにウェブトゥーンコンテンツが継続的に生産される秘訣は、韓国で行っていたウェブトゥーン制作の生態系造成のノウハウを米国現地にうまく移植したためと分析される。ネイバーウェブトゥーンのデビッド・リー北米コンテンツ部門総括は、「米国では漫画の知的財産権を出版社が持つケースが多い」とし、「このため漫画を描くことを職業とすることが難しい状態だった」と述べた。しかしネイバーはすでに韓国でウェブトゥーンサイトを運営しながら、広告収入を作家と一定の割合で分け合うシステムに慣れていた状態だ。これを北米にそのまま導入したところ、作家らが最初は非常に困惑したという。ウェブトゥーン作家のメアリー・ウェザーレイは「初めて(ネイバーウェブトゥーン側が)原稿料などの条件を持って近づいてきたとき、私の両親はアジア人が詐欺を働くつもりだから絶対信じないようにと言った」と述べた。

さらにネイバーは韓国で進めていた「プレビュー」有料サービスを、「ファストパス」という名前で北米にも発売した。約500~600ウォン程度の金額を決済すれば、無料では見ることができない次の回を見ることができるサービスだ。ところで、この制度が意外に作家たちにとって着実に作品を作り出すことができる原動力として作用している。作家が着実に次の回の作品を生産しないと、ファストパスの売上げもまた得ることができないからだ。ネイバーウェブトゥーンが持っているような複数のデバイスのおかげで、今では毎月1億ウォン以上を受け取る北米ウェブトゥーン作家が誕生している。

2014年にネイバーウェブトゥーンが北米市場を開拓していた初期は、韓国ウェブトゥーン作家らの作品をそのまま英語に翻訳して米国サイトに上げることもした。ところで、これらの作品を見て「私もウェブトゥーン作家になる」と挑戦した者が非常に多かった。デビッド・リー北米コンテンツ総括は、「韓国で確実なファン層を形成した作品が現地の作家たちにとってロールモデルになってくれている」と述べた。特にネイバーウェブトゥーンは韓国ですでに実証されている「挑戦漫画」という、作家の登竜門システムを北米に移植して「キャンバス」というプラットフォームを作った。その結果、北米では「キャンバス」だけを見る固定読者層が生まれるほど大きな人気を得ており、「キャンバス」上の作品活動だけで信頼性の高い広告収入を得る作家も現れている。

ネイバーは2004年、社内部門としてウェブトゥーンサービスを開始し、これまでに積み重ねたノウハウを、2014年から海外に適用してみることに決めた後、9月に月間訪問者数6000万人を突破した。社内セル(Cell)組織としてウェブトゥーン事業部を運営していたネイバーは、ビジネスの収益性が証明されると2017年に事業部を分社した。
  • 毎日経済_ロサンゼルス=シン・ヒョンギュ特派員 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-10-14 18:26:29